E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

教育

「新しいみんなの公民」もあかんかった(27)

宗教について書くんは非常にムズイ。信仰は科学で割り切れんモンもあるからや。おまけに、「靖國神社問題」には数多くの独立・従属変数があって、「これはこうや」て断じれるまでの道のりが結構しんどい。 ほんでも、まず世間一般の常識からして、国家の犠牲…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(26)

わしら日本人は、新憲法で認められた範囲内での自由権を行使することがでけるんであって、人を殺す自由などは当然ながらナイ。それは、反社会的な行為として刑法で禁止されとる。つまり、自由と自儘とは全く異質なモンであるちゅう訳やが、それを分かってへ…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(25)

公民科に限らず、教科書にノーベル賞受賞者を掲載するのんには慎重でなかったらあかん。もっとあかんのんに文化勲章や文化功労者ちゅうのがあるが、文化勲章は言うに及ばず、ノーベル賞ですら受賞に値せん奴に授賞さして来た過去があるからやがな。例は、佐…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(24)

外国人差別については、厳しいことを書かんとあかん。なぜなら、外国人は原則として日本人と区別して扱うんは当然やからや。区別と差別の混同が各所で見られるが、まずはこれをどないかせんといかんな。 ところが、日本には過去に朝鮮半島を併呑しとった歴史…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(23)

この教科書では、「夫婦別姓」を否定的に捉えさせるためにか、「夫婦同姓を家族の一体感を保つ働きがある」としとるが、それについてはわしには大いに異議がある。 夫婦別姓の中国や韓国は、日本では考えれん程に血縁を重視する。中国人に公衆道徳や公益に対…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(22)

男女共同参画の失敗例で、「行き過ぎた性教育」「男女同室着替え」「男女同室宿泊」「男女混合騎馬戦」の例が挙げられてる。もちろんこんなんムチャムチャで、考え出したた奴の顔が見てみたい思う。せやけど、何ゆえにこのような唾棄すべき事柄を考え出した…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(21)

「法の下の平等」には悪平等の弊害があり、「両性の本質的平等」にも建前と現実との間に乖離があることを指摘しとるけど、これはまあその通りやろう。でもの、それやったらの、学力・能力差があんのを無視して、皆をおんなし教室に押し込んでおんなし内容の…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(20)

第二次安倍内閣の最重要視事項は憲法改正(改悪?)やそうやが、まあわしも憲法には9条2項以外にもようさん変えた方がエエとこがあるとは思う。ただの、せやから言うても、憲法はナンボ国会議員の3分の2ィが変えれ言うただけでは変えれん。それと国民の…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(19)

中学の教科書であっても書かんとあかんことは、現憲法の柱の一本の「平和主義」がGHQの占領政策の都合のために制定されたことやろう。それが抜けとっては、朝鮮戦争勃発後のいわゆる「逆コース」も少々理解しづらいのではなかろうか。憲法、特に9条が何度も…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(18)

新憲法の3本柱の一つに「基本的人権の尊重」ちゅうのがある。これを細かに見ていくとやな、結構問題があることが分かるやろう。 思想・良心の自由は、ファシズムやナチズムを信奉する自由をも認めてることになるやろうし、信教の自由にしても、オウム真理教…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(17)

「歴史」でも書いたが、兎角気になるんが教科書の不親切な記述である。教師がおらんでも独学でけるようにするんが教科書のあるべき姿や思うが、教科書には教師連中の仕事を奪わんようにする配慮なんぞいらんのである。デキのエエ生徒は教師がおらんでもデキ…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(16)

この教科書批判もいよいよ本丸の憲法関連のとこにまで来たか。 法の構成(憲法-法律-命令・規則)についてはもちろん間違いはあらへんのだが、やはり実例を書いてやらんでは不親切やろう。例えば、わしが学部の授業で履修した「電波法規」を例に取ると、法…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(15)

公民の授業では新聞の読み方についても一応教えたりする。もっとも、授業で教わったことなんか瞬時に抜けてまうさかい、それをフォローするためにノートや教科書があるてわしは思う。ブン屋ちゅうのはあんまし上等な人間のなるモンやあらへんのだが、テレビ…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(14)

家族の絆の事例として、父親の単身赴任を挙げとるが、その議論の仕方が気に入らん。こんなんでは、父親の単身赴任で済ますんが当たり前やて誤解を招きかねんど。子供の有無や人数によって自ずとその解決策は変わるモンやて思うし、丁度受験を控えた子供がお…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(13)

この教科書は中学生対象である割にはマスメディアについて結構突っ込んだ記述がされていて、そこは評価できる部分やけれども、それにしてもツッコミ所がまるでナイ訳ではあらへん。詳細は後で述べることになるが、桜宮の件に絡んで、マスコミの問題について…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(12)

EU(ヨーロッパ連合)の現在の危機的な状況は、政治統合を後回しにして経済統合を優先させるちゅう、アメリカ合衆国と逆の手法を取ったからとの指摘があるんやが、ベルリンの壁崩壊後の民族意識の高まりの中で、果たして政治統合が可能やったのかは大いに疑…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(11)

国際分業のことをわしが知ったんは、「美味しんぼ」にその否定的見解が書いたあったことがきっかけである。 確かに、その国の立地条件や国民性によって、その理想的な産業構造に違いがあることは理解でけるし、可耕面積が小そうて山岳の多い我が国は農業に向…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(10)

3月11日は東日本大震災から2年の日ィである。この大災害からの復興のためにこそ公民の力が必要やねんけれども、その歩みは遅々として進まぬばかりか、被災者たちの望まぬ形の歪な復興が進められとる現実があり、我が国の公民が道半ばであることを痛感せざる…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(9)

わしも、ちゃんとした監督者がついててたらの条件つきでは、小中学生がITを利用することについては大賛成である。せやけども、彼らはITちゅうか社会の暗部についてようしらん。そんなんで、魑魅魍魎の潜むネットを利用しようちゅうのんは大変に危険なこっち…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(8)

この教科書のも一つあかんとこは、少子化の原因とその対策についての言及が不十分なとこやな。 ただ、これについてはわしにも反省しやんとあかんことがある。以前わしはこのブログで「少子化と不況は無関係や。何でやいうたら、貧困が少子化の原因ちゅうが、…

(桜宮高・入試中止反対批判)学校の惨状を知っても受けさせよと吐かすのか

大阪市の橋下のコスプレの意を受けて、同市教育委員会が同市立桜宮高校の体育科・スポーツ健康科学科の入試を中止することを決定したら、それに対する反対の声が雲霞の如く湧いて出て来とる。 「受験生が可哀想や」と言うが、わしに言わしたら、あんな先輩や…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(7)

少子高齢化は、我が国の抱える深刻な社会問題の一つであるんで、これは教科書の枠を飛び越えてでも議論しやんとあかんことやろう。せやのに、外国でそれなりに成果を挙げている少子化対策もあんのに、それについて一言も触れやんのんは国粋主義を内に秘めと…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(6)

少子高齢化は何も現代人の気質の変化や社会保障制度の整備の遅れだけが原因ではあらへんやろう。ほな他に何が原因やて聞かれたら、今から30年ほど前に、辛口書評家の千面鬼狂三郎いや百目鬼恭三郎が著した「たった一人の世論」(「新聞を疑え」所収)の一文…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(5)

小中高の教科書には、他の教科・科目との協調が求められる。これはどういうことかちゅうと、ある教科で学習した成果を他の教科にフィードバックさせることによって、より学習の成果を高める狙いがある。 一例を挙げたらこうや。本文に、「新しい文化を創造し…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(3)

この教科書も「-歴史」と同様、日本人をムリから持ち上げようちゅう姿勢が強く伝わって来る。ほらまあ他国の国旗をテレビカメラ回っとる前で平気で燃しよる中国や韓国やらの連中よりは蛮性は低かろうとは思うがの。比べる相手が低すぎるてか。 和歌について…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(2)

近年の教科書はカラー化が進み、それは大変に結構なことやと思う。日本の伝統文化の紹介にカラー写真を用いるのも、モノクロ画像では伝わらん情報を伝えることがでけるんで、これからも大いに利用するが宜しかろう。 せやけど、年中行事の「ひな祭り」の写真…

「新しいみんなの公民」もあかんかった(1)

各方面から好評も不評も頂かんかった「『新しい日本の歴史』はやっぱしあかんかった」に続いて、その姉妹品とでも言うべき「新しいみんなの公民」についてもあかんと思うとこをこれから書き始めることとする。ただ、わしゃ社会科学の知識はあんましあらへん…

(桜宮高・生徒自殺)生徒を守るべき教師が何さらすか

大阪市立桜宮高等学校いうたら、元○神の矢野輝弘(燿大)氏の出身校で、公立高では珍しく有力なスポーツ選手を多数輩出するスポーツ名門校や。そこのバスケ部で顧問教師が主将に繰り返し体罰を加えて自殺に追いやった。マスコミではまだこいつの名前を公表し…

「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(85)

夏に始めたこの連載もようやっと終わりである。わしには連載ブログを書くんが向いてるみたいなんで、丁度エエネタにはなってはくれたが、教科書批判をいつもの通りエエ加減な姿勢で書く訳にもいかんので、それなりに気ィ使いながら書いて来た。一回だけ暴走…

「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(84)

冷戦終結で2つの超大国の対立が解けたことによって、これまで影を潜めとった民族自決が首を擡げ、宗教対立もこれまで以上に先鋭化したちゅうこっちゃな。シリア内戦かて十年一日のシーア派とスンニ派の対立を背景にしとる訳やしのう。 イラク戦争では平和憲…