E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

「新しいみんなの公民」もあかんかった(5)

 小中高の教科書には、他の教科・科目との協調が求められる。これはどういうことかちゅうと、ある教科で学習した成果を他の教科にフィードバックさせることによって、より学習の成果を高める狙いがある。




 一例を挙げたらこうや。本文に、「新しい文化を創造して世界に発信し、活躍している日本人の多くは日本の伝統文化や精神を理解し云々」の記述があるが、そこに中3国語程度ならば習うであろう「温故知新」の四字熟語を使うねん。ただくれぐれも「ふるきをあたためて」なんて書き下さんことを願う。




 祖父母や父母の時代を知ることはもちろん現代社会を理解する上で重要なことやけど、それを今現在の社会と比較・分析することも忘れたらあかん。現代人には古いモノを全て悪いモノて短絡的に決めつけてまうのんが多いが、詳細に分析したら、現在よりも過去の方が優れてるて判定でけるモンは結構ようさんあるやろう。そのような作業を積み重ねることが、将来の社会をより良い方向に変革して行く原動力になんねんやんけ。




 本文数ページを見るだけでも、この教科書からは保守主義のにほひがプンプンして来る。せやからちゅうて革命を起こさしたらエエちゅうもんでもないことは、先の民主党主体の政権の失敗から見て明らかなんやが、要するに、体制が固定化しても革命が頻発しても、国民が不幸になることは間違いあらへんちゅうことやろうな。




 現代の日本社会の最大の問題である少子・高齢化の起因についてのツッコミが足らんのはあかん。国民の気質が個人本位になったからだけで、ここまで深刻になるとは到底考えられんからである。この問題については紙数を要することになりそうなんで、今回はこれで打ち切ることにする。(つづく)