E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

「新しいみんなの公民」もあかんかった(2)

 近年の教科書はカラー化が進み、それは大変に結構なことやと思う。日本の伝統文化の紹介にカラー写真を用いるのも、モノクロ画像では伝わらん情報を伝えることがでけるんで、これからも大いに利用するが宜しかろう。




 せやけど、年中行事の「ひな祭り」の写真には解説が欲しい。現在の一般的な雛人形の置き方は、お内裏様が向かって左、お雛様が右である。サトウサンペイフジ三太郎」では、雛人形の置き方はこう覚えるとよいとして、「お内裏様が三人官女にちょっかいを出したとき、お雛様が右手でお内裏様をつねりやすいように置く」という、アホらしくも覚えやすい置き方を教えてくれてた。んで、これは明治・大正期以降に定着した、西洋文化に影響された置き方である。




 ところが、古来は逆の置き方がされてたそうやがな。ちゅうのんも、古代律令制では、左大臣が右大臣の上位の官位やったように、天子から向かって左側が上位やった。せやさかい、ここの写真でもあるように、天皇が向かって右に来ることになる。現在でも地域や家庭によってはこのように置くことはあるらしい。




 相撲にアマチュア相撲の写真を載すちゅうのんもどうかて思うど。蝶ネクタイの行司が「発気揚々、残った残った」言うてんのんが正式な相撲の作法な訳があらへんし、行司には相撲の故実を伝える文化の担い手としての役割があることを考えたら、これは看過でけん。もしか、日本相撲協会が大相撲の写真掲載を許可せえへんちゅうんやったらそれもそれで問題やが。




 さて、これから肝心の本文に入るが、文化についての解説が不十分で分かりにくいなど、ここでも中学生を置き去りにした記述しかあらへん。例えば、現在日本の中学生にとっては、マンガやアニメ・ゲームの類が文化の中心であるかのように見られるけれども、それは一応は文化ではあっても下位文化(サブカルチャー)である、などの具体的な記述が必要やろう。一部のアニメでは大人の視聴に堪えれるのんが出てきてるんで、文化とサブカルの境界は曖昧になりつつあるが。




 それに、宗教にはここで書かれてることの他に、宗教的倫理観を涵養するちゅう効果もあることが見落とされとるのもあかん。これは、宗教を阿片であると看做す共産圏には見られへん特長でもあるやろう。ただ、イスラム圏のように、宗教が全ての規準になってまうと大きな弊害が出ることも同時に指摘されやんとあかんがの。(つづく)