E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

電気屋

わしの電子工学用語集(64)

アンペールの法則(右ねじの法則)の初出は多分中学理科の第一分野の後ろの方や思うけども、何で右ねじになるかの説明は高校以上でもまだ出て来えへん。一体どないやって理解してもうたらエエのんか悩ましいとこやな。 アンペールの法則 Ampère law ①電流の…

わしの電子工学用語集(63)

電子工学の歴史に名を残す人物は偉大であることは疑いあれへんけども、その素顔は変人ちゅうのもいてる。今回のアンペール氏がそうやな。 アンペール氏は寛厚な性格ながらも極度の偏屈子やったみたいで、来客ほど嫌いなモンはあれへんかったらしい。せやから…

わしの電子工学用語集(62)

電磁気学は回路理論と共に電子工学の二本柱やのに、わしら電気屋の大半は電磁気と回路が苦手である。特に、電磁気学でコイルの磁場みたいにベクトル場を扱うてなるとほぼお手上げ状態なる。 せやけども、裏を返せば、これらを深く理解でけたら他の電子技術者…

わしの電子工学用語集(61)

一般の人に電気のことを理解してもらおうとする場合の手段として、その一つに「単位の説明」があるんやないかて思う。その人の予備知識にもよるけども、単位を説明することによって、その単位が何を意味するか分かることによって、電気への理解が一歩進むて…

わしの電子工学用語集(60)

電子工学用語集作成の上で最初の難関がやって来よった。何ちゅうたかて、電気の基本用語の解説文書くんはある意味で一番難しい。あんまりにも当たり前のことなんやけども、それだけに説明の仕方が悪かったら初学者に誤解を与えてまう危険が大きいからや。 ア…

わしの電子工学用語集(59)

電子デバイスは、波動関数なるものによってその存在確率が記述されるなど、その実体があやふやな電子なる素粒子の振舞を利用した素子なんで、完璧に作り込むことは不可能に近い。今回の項目の暗電流も、電子のその性質に起因する現象言うてエエのやなかろう…

わしの電子工学用語集(58)

高校のときステレオチューナ買うたけども、最初は利得 -1.0dB の室内アンテナをつけて使とった。せやけど電界強度があんまし高のうてノイジーやったんで、利得 4dB の八木アンテナに変えた。ほしたら雑音が減って良好な受信でけるようなった。アンテナの大切…

わしの電子工学用語集(57)

アンテナのことを説明するにはそのアンテナの模式図があった方が便利やし、水橋・スミス図表のように、それを示さんと分からんモンかてある。せやさかいに、やっぱし図面があった方がエエねんけども、そこは表現方法で工夫することかて不可能やあれへんはず…

わしの電子工学用語集(56)

学研の「電子ブロック」もわしが電気屋になるきっかけの一つやったけども、その一番最初の回路が平均値検波ラジオやったな。平均値検波ちゅうのは、同調回路で得られた被変調波をゲルマニウムダイオードと抵抗に通したら、その被変調波の平均値として検波出…

わしの電子工学用語集(55)

トシがバレるが、わしがラジオ少年になるきっかけの一つに、学研の「学習」・「科学」の広告のページに載ったあった、ナショナル(現パナソニック)のBCLラジオ(クーガ115・2200)があった。特にそのラジオ(RF-2200の方)に、アンテナ・カップラーなる謎の…

わしの電子工学用語集(54)

アンテナちゅうやつは、普通の電子技術者でもなかなか理解しづらいモノらしい。その理由として考えれるんは、その理論がやたら難解で、しかも教える方もそれを分かりやすうに教えにくいからやろう。 アンテナ antenna (-s /-e) 空中線とも。伝送線路(フィー…

わしの電子工学用語集(53)

半導体デバイスちゅうのは、実は結構その性能を示すスペックがあやふやなモンである。こんなことは実際にデバイスを扱ったことのある人やったら当たり前のこっちゃけど、せやさかいに、それを誤魔化すちゅうかその影響を抑制するための仕掛けが必要なんやな…

わしの電子工学用語集(52)

小中学校の理科の実験では電源に電池を使うことが多いけども、物理量の測定実験とかでは「電源装置」なるものを使うことがある。何でアルカリ乾電池とかエネループではあかんのかちゅうと、その理由は本文を読めば分かるやろう。 安定化電源 constant voltag…

わしの電子工学用語集(51)

人間の耳は、小音量域のレスポンス(音圧レベル)の微小な変化には敏感やけど、大音量域の微小変化はほとんど知覚でけん。つまり、その応答特性は対数関数的であり、せやから加入者電話の受話器とかには対数特性を持たしてある。レスポンスをデシベル表示す…

わしの電子工学用語集(50)

CD黎明期の頃、あるオーディオ評論家が「コンパクトディスク(CD)では20kHzを超える周波数の信号をフィルタで取り除いてしまうので、自然な音は出ない」と、少々批判とも取れるような評論をしとったんを覚えてる。それは確かに真実やけども、フィルタかけなん…

わしの電子工学用語集(49)

電気・電子工学はプラスとマイナスの両方を扱うさかい、対義語が多なる特徴がある。それが学問としての理解を妨げとるんかむしろ理解を促進する効果があるんかは議論の分かれそうなとこやけど、電気の正負の概念が何のためらいもなしに理解でけるかでけんか…

わしの電子工学用語集(48)

今の時代、弱電屋は「俺はアナログ回路専門だからデジタルは分からん」ではあかん。アナログとデジタルの両方が分からんではどっちゃの世界でも使い物にならんからの。アナログとデジタルの両方に通じるための一つの手段に、A/Dコンバータ(アナログ‐デジタ…

わしの電子工学用語集(47)

児島襄「誤算の論理」によると、日本は日露戦役から太平洋戦争までの40年間、敵国に暗号を解読され放題やったそうや。日露戦ではロシア人の程度の低さに救われたけども、対米戦争ではこの暗号の被解読が後の戦局悪化を決定的にしたミッドウェー敗戦の一因に…

わしの電子工学用語集(46)

わしも雷さんはコワイけど、電気機器かて雷さんが苦手である。パソコンとかを落雷で壊してしもてから、無停電電源装置(UPS)を導入した向きも結構いてるんやないかと想像する。 アレスタ arrester 避雷器やサージアブソーバとも称する。落雷に伴う電場の急激…

わしの電子工学用語集(45)

電子工学の中でもアンテナ工学はかなり地味な存在やったが、近年のモバイル機器の隆盛や軍事的な要請から、その重要性はかなり高いモノになって来たある。今回のアレイアンテナかてその軍事的な重要性は極めて大きいんである。 アレイアンテナ array antenna…

わしの電子工学用語集(44)

電子工学の一分野に電子計測があるが、温度の計測も電子をつこたら(計測手法にもよるが)かなりの高精度で行えるようになる。その手法の一つにあるんが熱電対や。 アルメル alumel 合金材料の一種。ニッケルを主原料とし、これにアルミニウム・鉄・マンガン…

わしの電子工学用語集(43)

電気屋は金属・非金属を問わず色んな材料をつこて仕事をする。せやさかい、化学や材料工学の知識があれへんかったら仕事にならんことがあるし、それが事故の原因にもなる。91年頃に起こった阪大の基礎工学研究科の爆発事故はわしらにめっちゃでかい衝撃を与…

わしの電子工学用語集(42)

弱電屋には少々浮世離れした考え方の持ち主が結構おんねん。例えば宝石を見たらその結晶構造や微量不純物を思い、pn接合の実現など電子工学への応用例を考えたりする。せやさかい、わしらは三菱マテリアルの即売会とかに行ったら電気屋丸出しの話を始め、同…

わしの電子工学用語集(41)

80年代中頃のAVブーム時代のスピーカのボイスコイル駆動用磁石は安価なフェライトか、強力な磁化のサマリウムコバルトが主流やったて記憶する。その一方でレトロも流行しとって、あえて中途半端な存在のアルニコをつこたスピーカもあったようや。 アルニコ a…

わしの電子工学用語集(40)

今回でアモルファス関連がやっと終わりや。専門外のことなんで結構文案練るんが大変やったけども、専門やったら記事の取捨選択とかがあってそれはそれでややこしいことになりそうやしな。 アモルファスシリコン太陽電池 amorphous silicon solar cell アモル…

わしの電子工学用語集(39)

太陽光発電がなかなか一般に普及せえへん理由は、低コストと高い光電変換効率がなかなか両立せえへんからやないかて思う。化合物半導体は高効率やけど高いし、アモルファスシリコンは安いけど効率が低い。 アモルファスシリコンamorphous silicon アモルファ…

わしの電子工学用語集(38)

今回もアモルファスのシリーズの続きで、金属の次は磁性体や。 アモルファス磁性体 amorphous ferromagnetic material 非晶質磁性体。希土類元素や半金属元素(metalloid)を含む溶融金属合金を急冷し、または原料金属材料を真空蒸着し、あるいは電気メッキ法…

わしの電子工学用語集(37)

アモルファスには結晶にはない面白い物性を示すことがあるんで、これからも新機能材料作製に貢献する所が大きいんやないかて思われる。さて、アモルファスシリーズはまずは金属からや。 アモルファス金属 amorphous metal 非晶質金属。原子配列に周期的規則…

わしの電子工学用語集(36)

電子屋には鉱石検波器の開発までは結晶学などはまあ必要あれへんかったが、戦後すぐにベル研(現AT&Tベル研究所)によるトランジスタの発明やその後の合金型トランジスタの開発によって、結晶工学が電子工学の重要な分野として俄に勃興してんやったな。 その…

わしの電子工学用語集(35)

電気屋も他の職種とおんなしように、略語を使うことが多い。そないすることで話を早くでける利点もあるけども、混乱の元になることかてある。「キャリア」ちゅう語が半導体屋と通信屋とで意味が違うんで、全然話が噛み合わんことがある。そんなときは、どっ…