E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの電子工学用語集(57)

アンテナのことを説明するにはそのアンテナの模式図があった方が便利やし、水橋・スミス図表のように、それを示さんと分からんモンかてある。せやさかいに、やっぱし図面があった方がエエねんけども、そこは表現方法で工夫することかて不可能やあれへんはずや。
 
アンテナコンデンサ
 
 
アンテナパターン
 
antenna pattern
 
アンテナの水平面指向性を示すための模式図。送信アンテナと受信アンテナは可逆な素子なので、前者の発射する電波の向きによる電界強度の分布図と、後者の受信する電波の向きによる感度の強さを示す分布図は完全に一致する。そのため、送信アンテナの放射指向性を測定して図式化することにより、送受信アンテナの指向特性を知ることができる。
 
〔詳説〕例として、完全半波長ダイポールアンテナを水平面に置いた場合のアンテナパターンを説明する。このアンテナの場合、アンテナの中央部(給電点付近)における素子と垂直な方向に放射の最大値を示すが、この向きを基準としてあらゆる向きの電界強度(感度)を規格化した値を2次元極座標にプロットして作図する。すると、給電点を中心とした8の字の図形が現れる。これをダイポールアンテナの8の字特性という。そして、このアンテナは素子の方向の電界強度及び感度は0であり、これをヌル (null) という。
 
なお、このダイポールアンテナを水平面に対して垂直に置いた場合(垂直ダイポールアンテナ)の水平面指向性は完全に等方的であり、そのアンテナパターンは円形となる。すなわち、ダイポールアンテナの立体的な指向性は、給電点を中心としたドーナツ状の回転体で示される。
 
 
半波長ダイポールアンテナ(放射器)と平行に半波長よりわずかに短い複数の無給電の素子(導波器)を電波の波長λの4分の1間隔に並べ、その真逆の向きにやはりλ/4の間隔で無給電の1素子(反射器)を平行に配したものが八木・宇田アンテナである。このアンテナの場合、給電点において放射器の素子と垂直な導波器側の向きに最大の感度を示し、その感度の値は極座標の角度のわずかな変化で急激に減少する。このことからその感度曲線はローブ(robe ;耳朶)に似た形状を表し、これをメイン(主)ビームまたはメインローブと称する。
 
 
このような指向性のあるアンテナは主ビームを利用して送受信を行うが、八木・宇田アンテナの場合、ヌルの向きを除いて主ビーム以外の向きにもわずかに感度を持ち、その感度分布はやはりローブ状の曲線を示す。これをサイドローブという。一般にサイドローブは複数の向きに存在し、主ビームや他のサイドローブとはヌルを挟んで隣接する。
 
(本文ここまで)
 
メインローブやサイドローブの形は、耳たぶちゅうよりか、ギャグマンガやアニメで、ある登場人物がツッコミやフォローに困ることしたときとかに他のキャラの頭近くに現れる「汗」の形いうた方が分かりやすいかもしれんのう。