E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの電子工学用語集(41)

80年代中頃のAVブーム時代のスピーカのボイスコイル駆動用磁石は安価なフェライトか、強力な磁化のサマリウムコバルトが主流やったて記憶する。その一方でレトロも流行しとって、あえて中途半端な存在のアルニコをつこたスピーカもあったようや。

 

アルニコ

 

alnico, Al-Ni-Co

 

強磁性材料の一種。鉄・アルミニウム・ニッケル・コバルトの他に銅やチタンを用いた合金材料。飽和磁化が高く、長く永久磁石に用いられて来た。20世紀中ごろからは磁気特性は劣るが低コストで加工自由度の高いフェライトに価格で押され、21世紀前後からは飽和磁化・保磁力がともに優れる希土類磁石に代わられつつある。

 

[補説]溶融状態の材料金属を強い磁場下で冷却することでアルニコ磁石が得られる。21世紀になってからもスピーカ駆動用永久磁石に用いられる他、エレクトリックギターのピックアップなどの応用例がある。ただ、飽和磁化があまり高くなく、しかも薄型にすると自己消磁作用による減磁が起こるため、小型機器への応用には不向きである。

 

(本文ここまで)

 

アルニコは安さでフェライトに、性能で希土類磁石に敵わん中途半端な存在とも言える。しかもコバルトのような稀有金属を用いんと作れん弱みもある。ただ、レトロ趣味のオーディオ愛好家の支持もあるみたいなんで、どっこい生き残る可能性もナイことなさそうではあるな。