E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの電子工学用語集(42)

弱電屋には少々浮世離れした考え方の持ち主が結構おんねん。例えば宝石を見たらその結晶構造や微量不純物を思い、pn接合の実現など電子工学への応用例を考えたりする。せやさかい、わしらは三菱マテリアルの即売会とかに行ったら電気屋丸出しの話を始め、同行者を大いに混乱さしてまう。

 

アルミナ

 

alumina

 

アルミニウムの酸化物。化学式Al2O3。我が国では礬土(ばんど)とも称し、陶土中など天然に存在する。この他にアルミ原石のボーキサイトがある。これはアルミナの水和物などからなり、電解精錬などによってアルミを得ている。また、アルミナがその主成分をなす磁器は電気・電子工学では絶縁材料・誘電材料に用いられる。熱的に安定で機械的強度も高くできるため、工学一般でも応用範囲は極めて広い。

 

[補説]結晶化したアルミナがコランダム(鋼玉)で、モース硬度9とダイヤモンドやボロン(ホウ素)結晶などに次ぐ硬い材料として知られ、工業的には研磨材料などに用いられる。不純物にクロムを含む結晶がルビー(紅玉)、同じく鉄やチタンを含むものがサファイア(青玉)である。これらは宝石として珍重される一方で、電子工学分野では窒化ガリウム半導体結晶成長用の基板材料の他に、固体レーザ(ルビーレーザやチタン・サファイアレーザ)の媒質材料の用途がある。

 

(本文ここまで)

 

こういう事情があるんで、電気屋が宝石店などで場違いな話を始めても、せいぜい生温かい視線を送るぐらいにしといたって欲しいんである。