電気・電子工学はプラスとマイナスの両方を扱うさかい、対義語が多なる特徴がある。それが学問としての理解を妨げとるんかむしろ理解を促進する効果があるんかは議論の分かれそうなとこやけど、電気の正負の概念が何のためらいもなしに理解でけるかでけんかちゅうのも大きいような気がする。
アンダーシュート
undershoot
パルス回路などにおいて、矩形波(方形波)の立下り部分における電圧値などが元の波形の値を下回る現象。またはその量や部分を指す。なお、パルス頭頂部において振幅を下回る現象を遷移前アンダーシュート、立下り後に基底値を下回る現象のことを遷移後アンダーシュートということもあるが、パルス頭頂部の傾きはサグと称する。
→サグ
オーバーシュートと同時に見られることのある現象で、オーバーシュートやサグとともに波形ひずみ、タイミングずれ、雑音発生や機器の誤動作の原因となる。
↔オーバーシュート
[補説]テレビジョンやビデオの画面において、映像波形にアンダーシュートが発生すると、白と黒の境界付近の黒が強調される現象として観察される。
[詳説〕発生原因としては、回路や線路の分布容量と残留インダクタンスから成る寄生共振回路の共振周波数がパルス波形のフーリエ成分と一致することが考えられる。対策としては、回路定数の最適化や、共振現象を抑圧するダンピング抵抗の挿入などがある。
(本文ここまで)
パルス工学もまたデジタルとアナログの両方を理解でけるようなるのに有効やと思う。アナログ回路などと同様に経験的な部分も大きいけども、結構奥行きがあって、好きな人がのめり込める分野やないやろか?