E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの鉄道事情大研究・大井川鐵道

 東海道線金谷駅の一隅にある1面1線のホームに大手私鉄で過去に見たことある電車が停まっとったら、それが大井川鐵道の電車や。新金谷まで行ったら、運が良かったら蒸気機関車牽引の旧型客車列車が見れるやろう。

 

 大井川鐵道はJRや大手私鉄で廃車なった車両の譲渡に頼ってどないか経営を保っとったものの、沿線人口の流出で定期利用客が激減し、その収益の9割が観光客による不定期収入になったある。これは一応観光地として全国的に周知されたことによる効果と見ることがでけるものの、連続して単年度赤字を計上するようなってしもたあって、やっぱし鉄道事業を支えれるだけの基盤とて磐石とは言えん。

 

 ウィキの解説によると、高速乗合バスで死傷事故が立て続けに起こったことに起因する高速乗合バス運行距離規制強化の煽りを喰って、大井川鐵道に乗る目的の日帰り客のバスによる入り込みがでけんようになって、それが経営環境悪化につながったそうや。もしそうやとしたら、大井川鐵道が自力でその入り込みがでけるようにしやんとあかんことになるな。つまり大井川本線の高速化や。

 

 とは言うたものの、赤字経営大井川鐵道に線形改良や路盤強化に必要なカネを捻り出せる筈もナイ。静岡県静岡市島田市榛原郡川根本町自治体にしても出せるカネには限界がある。

 

 ちゅうことで、やっぱしこの路線でも線路専用版DMV(デュアルモードビークル)にご登場願うしかあらへんことになる。幸い、大井川本線は全線電化されたあるんで、ステンレス車体に大出力主電動機とロングアームパンタグラフを搭載したDMVを投入して、千頭までの高速運転に就いてもらうしかナイやろな。でけたら車体傾斜制御・トラクションコントロールシステム・自己操舵台車をも搭載して、線路等級の低い区間を高速で疾走してもらいたいの。この列車を急行として毎日8往復してもろて、どないかして新幹線+東海道線快速+大井川本線急行で、冬至の日没までに井川を出発する井川線の終列車で首都圏や関西圏まで行って帰って来れるようにすんねんやんけ。夏季には臨時列車走らすのもエエわな。

 

 問題は千頭ー井川間の井川線トロッコ列車区間やな。長島ダム建設のため水没した区間の新線付け替えの影響で90‰の急勾配区間になったアプトいちしろー長島ダム間に国内唯一のアプト式電気機関車牽引区間があることは観光資源としても特筆に値するものの、元は軌間762mmの軽便鉄道やったさかい車両限界領域が狭いんで、大井川本線で走ってる車両の乗り入れがでけん。せやけど、井川線の車両限界に合わしたハイブリッド4WD仕様の線路専用版DMVを投入すれば、アプト式の電機牽引運転区間を挟んで金谷ー井川間直通運転も現実になるど。これを特急として走らせば、1日の往復数も稼げるんやないやろか?

 

 観光で生き延びる必要のある大井川鐵道やさかい、そのためにやるべきことは他のローカル線とはかなり違う。大手が使い古した車両の見本市であることもそれなりに客寄せにはなるやろけども、それはかなりコアな鉄ちゃんだけで、もっと一般的な客集め方法を探る必要を感じる。それにや、古い車両は電気を喰うさかい、結構運転費用がかかる。んで、費用を抑制するには低速で走らなあかんようなって、それがまた地元客の不評を買うことになるやろう。やっぱしここは、ランニングコストの低いもっと速い車両を導入して、地元客にも利用してもらえるようにせんとあかんのと違うやろか?(しまい)

 

 次回は天竜浜名湖鉄道の予定や。