E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの鉄道事情大研究・御堂筋線(2)

 御堂筋線の営業係数は45.5(2014年度実績)で、つまり100円の儲けを得るための支出が45円半の超黒字路線や。もしこの路線単独の鉄道事業者やったらとうの昔に梅田と難波の間とかが複々線化されとったことやろうが、ドル箱路線が不採算路線を支えるんはどこの鉄道事業者でもやっとることや。でも、今里筋線みたいに敷設前から不採算なること分かったあるような路線を引いたことについては二言三言したなる。

 大阪市は交通局だけでも莫大な累積赤字を計上しとる有様で、国も自治体も親方日の丸的な放漫経営を許しておけるような財政の余裕はナイ。鉄道事業も駅前の商業施設の経営も民間に任して、そのアガリから税金を徴収した方が国家及び地方財政も潤うようなるわいな。地下鉄が市や市民の財産であることを否定するつもりは微塵もあらへんが、その切り盛りがお役所仕事で却って損こいとる事実をどない見とんねん。民営化反対論者のドタマは帽子の台かアホ。

 まあそれは置いといて、御堂筋線に限らず、複線の線路をあのちっさい車両で世界有数のラッシュをこなすんには限界がある。しかもサードレール(第三軌条)集電方式なんで最高速度が70キロしか出ェへんし、曲線通過速度も低いでは輸送効率が上がらんのも当たり前や。高速運転でけるように線路を改良したなるが、そのためにはこの路線を一時的に閉鎖せんならんようなり、それは現実離れにも程がある。

 そこで、梅田-天王寺間の複々線化が中長期的な課題になる。できれば残りの複線区間でも急行運転を可能にするために一部の駅で待避のための副本線増設を行う。天王寺では既存施設を利用して緩急接続も行えるようにしたいけど、地上の道路の横幅が足りんやろな。それやったらせめて新大阪や長居を2面4線化したい。

 ただ、長居はまだどうにかでけそうやけど、新御堂筋に挟まれた新大阪の拡張は一筋縄では行きそうにナイ。新御堂を高高架に改造してその下に駅を造る手ェはあるにはあるんやけど、果たしてそれに道路予算を流用でけるかどうかが課題にはなるわな。

 それに、でけてからも問題なしとはせんとこが電車通の多い大阪のややこしいとこや。「んめだと難波の間が便利になったでー」「そうか。それやったら使わな損やな」ちゅうて、これまであんまし利用せなんだ客まで押し寄せるようなって、既存の緩行線に閑古鳥鳴いて急行線が逼迫してまうねんやんけ。まあそんなことまで言い出したらキリないし、川島氏が言われるように四つ橋線がバイパス機能を果たしてへんねんから、これはやらん訳には行かんやろう。

 次回は御堂筋線の将来について書くことで締めくくりたい。(つづく)

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