E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの鉄道事情大研究・山陰本線(1)

 5次に及んだ全国総合開発計画やったが、「山陰新幹線」はついに実現せんまま終わった。その理由は単に日本が長期的不況に陥ったからだけとちごて、計画そのものが甚だズサンやったからやとわしゃ思う。せやけど、わしは山陰新幹線は造るべきやて考える。何も「フル規格新幹線」にせえとは言わん。いやむしろ、フル規格やと新幹線駅のあれへん自治体が弱ってまうんで、山陰の過疎化をさらに深刻にしてまう可能性すらある。せやさかい、在来線駅を存続させもって新幹線を走らす方法を考えんとあかんのや。この方法論が確立されたら、それこそ「奥羽・羽越新幹線」「根室新幹線」にも応用したいてわしゃ思うで。

 

 そうは言うても、「山陰線を全線高架複線電化せえ」やなんてムチャなことを言うつもりは微塵もあれへんわいな。んなことしたらフル規格新幹線と一緒ぐらいのゼニかかってまうし、大体その財源どないしてひねり出すねんな。しかも複線電化路線はメンテにもめっちゃゼニかかるさかい、山陰線の現状の輸送密度の低さからしたらムダな投資どころかJR西の経営を圧迫してまうがな。新幹線にするんやったら踏切あってもあかんし、最小曲線半径かて2000m以上なかったら振り子機能なしでは250km/h運転はムリやで。

 

 ほな一体どないせえちゅうたら、決して経営状況が好調とは言えんJR西の財政状況に鑑みて、段階的に狭軌新幹線路線にして行く以外に現実的な策はあれへんちゅうことになる。つまり、新幹線にでける区間だけ新幹線にして、後は在来線特急並みかそれ以下でもしゃあないちゅうこっちゃな。

 

 すでに複線化されたある京都口附近については、京都市内にまだ残る踏切の場所にエレベータつき歩道橋をつけて、歩行者・自転車だけでも線路の横断手段を残して撤去する。それか、道路や歩道の側を立体化してまう。さらに、ホームにロープ式のホームドアを設けて列車の高速通過の安全性を確保する。こないするだけで、京都ー亀岡間160km/h運転が可能になるのと違うかな?

 

 亀岡ー園部間についても、複線電化されとって線形も概ね良好や。せやけど踏切が結構ようさんあって、このままでは160キロ運転はあかん。せやさかい、陸橋架けれる所は陸橋を架け、アンダーパスにでける所は水没防止のための防排水工事をやりつつアンダーパス化しィ、そのどっちゃもあかん所は立体化するしかナイやろう。後はホームドアつけたら園部までは160キロで走れるようなるで。京都ー亀岡間快速は快速運転区間を園部まで延長して最高速度を上げ、新快速を名乗んのも悪ない思う。

 

 さてまず最初の問題は園部ー綾部間の区間や。園部から先は輸送密度がガクンと落ちるんで、複線化の効果があるんかどうかを見極めんでやる訳には行かん。まあ胡麻ぐらいまでは複線化してもエエかとは思うが、駅間距離の長い下山ー和知間以外は単線のままでもしゃあないやろう。和知ー綾部間も線形改良したいけども、それはとりあえず後回しや。駅や信号場の交換設備も安全側線を長い目に取って、しかも分岐側制限速度の高い(番数の大きい)分岐器を設けて退避線進入速度を向上さしたい。これで胡麻までは160キロ可能なって、単線区間の通過も幾分かは時短でける。

 

 綾部ー福知山間も複線化されたあるが、この区間も踏切解消して高速化しようやないか。福知山ー荒河かしの木台(かしの木)間の海側の線路は第三種鉄道事業者北近畿タンゴ鉄道保有しとって、JRと京都丹後鉄道とが同区間をそれぞれ単線並列運転したあるが、この単線並列を飯田線豊橋口同様に複線運用に改める。下夜久野ー上夜久野は複線化と線形改良を同時に行い、交換待ち時間の短縮を図る。八鹿ー江原間もトンネルで複線化して、宿南信号場を発展的に解消する。こないしたら、「きのさき」も「こうのとり」も一部区間を除いてスーパー特急になるやろう。

 

 城崎温泉以西になると途端に線形が悪なって、山陰線もローカル色が色濃うなって来るが、長距離旅客需要が全くあらへん訳とは違うんで、とりあえず「夢千代日記」で有名なった湯村温泉の玄関口の浜坂までの電化を考えようやないか。まずは城崎温泉ー竹野間を単線でエエから線形改良しつつ電化し、「きのさき」「こうのとり」の一部を竹野折り返しにする。同様に、順次これを香住・浜坂まで進めて、スーパー特急運転区間を浜坂まで延伸する。餘部橋梁の電化は難しそうやが、そのうち大容量の電池とかでけるやろから、無電区間のままでもまあどないかなるで。浜坂ー鳥取間は完全にローカル区間なんで、スーパー特急より一格下の気動車特急「はまかぜ」の乗り入れだけに留め、後は岩美停車のリレー快速でも走らしとけば十分やろう。つまり、スーパー特急は京都・新大阪(福知山線経由)-浜坂間だけにすんねん。ただ、一部区間で250km/h運転が可能なって、智頭急行経由の特急「スーパーはくと」よりも鳥取まで速う行けるようなったら、電化だけして鳥取乗り入れ(浜坂ー鳥取間は通常の特急扱い)もエエ思う。そん時は「スーパーはくと」は姫路発着に変更で、「はまかぜ」は浜坂までやな。

 

 次回は鳥取以西について書くことにする。(つづく)