E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの鉄道事情大研究・山陽新幹線(2)

 前回書いたように、新幹線をリニア化すると経費などが倍増するんで、それはリニア中央新幹線の営業実績や技術動向を見た上での判断が必要やろう。それに、JR神戸線(新大阪ー西明石)は高密度運転区間なんで、山陽新幹線を全面運休してリニア化工事するにはかなりのムリを強いられる。そこで、やはり前回書いた通り、新大阪ー西明石間を先行して新線建設して緩急接続可能な新・新神戸駅を造り、当面はそこに現行規格新幹線を走らす。これ以外に策はなさそうや。

 

 リニア化が具体化したら、運転を旧線に戻し、新線をリニア規格に改造する。こないして、まずは西明石までをリニア化する。後は順次姫路・岡山・広島・博多・熊本・鹿児島中央とリニア化して行けばエエやろう。理想的には全線リニア新線化やけども、国にも沿線自治体にもJR西にもゼニがあらへんねんからしゃあない。線形の悪い区間岡山駅附近など)は線形改良が必要やろうが、それ以外の設備は旧設備を流用してしのぐしかあれへんわな。

 

 新幹線運休区間には、かつて東北新幹線大宮暫定開業時に運転された185系新幹線リレー号」に類する列車を走らすんがまず考えれるが、それは当時、「リレー号」を東北・上越特急置き換え(いわゆる新特急)に利用する計画があったからでけたんで、リニア置き換え終了後のJR西で有効に利用する当てもナイのにそれはあかんやろう。

 

 今後、京阪神地区の新快速電車やそれ以外の地区(岡山・広島地区など)の快速列車への指定席またはリクライニング席連結が増えることが予想されるんで、2ドアデッキ付きの指定席専用車両を1両組み込んだ3ドア転換クロス車を新規製造し、3扉のうち車両中央の扉を締め切りにして、そこへ仮置きの転換クロス席を設けて席数を確保する。リニア化が完了したら仮置き席を撤去して扉締め切りを解除し、新快速・快速電車や山陽線快速(「サンライナー」など)とかに流用したらエエし、セミクロス改造して普通列車に使うことも考えれる。JR西にはまだまだエネルギー効率の低い抵抗制御で鋼製車体のずっしり重い「旧型新性能電車」が走っとって、それらをエネルギー効率の高いインバータ制御でステンレス車体の新型車に置き換えて運行経費を抑制する必要があるからの。これは東北新幹線とかのリニア化にも言えることなんで、その先例を示す意味もある。東北・上越新幹線の首都圏区間のリニア化はもっと大変やろうから、全線復旧後の常磐線にも東北新幹線の代替路線の役割が求められるやろな。並行私鉄のナイ高崎線なんかえらい大変やぞ。

 

 それと、夜行列車の一時的な復活も考えれる。近年は夜行高速バスが充実しとって、夜行列車の需要が見込めんから、「サンライズ285系電車増備は適切とは言えん。せやけど、新幹線運休区間やったらある程度の需要は見込めよう。そこで、貨物輸送需要の伸び悩みでダブついた機関車を利用することにして、新製費用の安い客車を造ってそれに充てる。費用の節約が必要やし長期に亘って使い続けるワケではナイんでステンレス車体とちごて鋼製車体を採用し、全席回転リクライニング席のデッキ付きモノクラス車両とする。2階建て客車にすれば話題性も出て集客効果も上がるやろう(その場合には1階部分に個室寝台を設けてもエエ)。

 

 この列車も指定席以外は料金なしで利用でけるようにして、夜行バスに対抗する。それに加え、運賃を大幅値下げして料金を上げるようにすれば、なおのこと対抗力がつくやろう。安価な客車やから減価償却も早う進むし、用が済んだら廃車にしてもそないもったいないことはナイ。ステンレス車体を採用する場合には、例えば「トワイライトエクスプレス瑞風」を補完するようなイベント用車両とかへの改造を前提とした設計にすることが必要やな。長距離快速列車や夜行列車復権起爆剤にするんやったら、1両を丸ごとコンビニにした「コンビニカー」連結すんのもオモロイかな。

 

 この夜行列車は、リニア化の進捗状況に応じて運転区間や本数が変化することが考えれるが、リニア西漸に従って必要な運転本数は減って行くて考えれる。せやけども、リニアは連続運転してこそその速度が生きるんで、やっぱし経済効果が早うに現れることからも東側から順番に工事を進めて行った方がエエと思われ、客車を大量新製してからおもむろにリニア化を始めることになるやろう。

 

 山陽新幹線のリニア化が達成でけたら、それこそ奥津軽いまべつ青森県東津軽郡今別町;津軽線津軽二股に隣接)ー鹿児島中央間全区間をリニア化して、青函トンネル区間を挟んで木古内ー札幌間もリニア化すれば、リニア効果は全国に波及することになるやろう。リニアは新幹線以上に「ストロー効果」の影響が広範囲に伝播するんで、東京一極集中がさらに進んでまう弊はある。せやけど、もしリニアの交通機関としての信頼性が航空よりも高いことが国民全体に認知されるに至った場合、国内航空を圧倒することもでけるやろうし、それは海外の交通事情をも大変革する原動力になるとも期待でける。リニアを真空チューブ内に走らす技術も諸外国で開発中らしいが、乗客の安全こそが第一なんで、それが普及するかどうかはまだ分からん。ともかく今はリニアの開発に邁進して、その後の技術革新に応じてリニアをさらに進化さすことを考えるんが適当なんやないかて思う。(しまい)

 

 次回からは四国の鉄道事情や。