現在、米国が中国に、日本が韓国に経済戦争を仕掛けているかのように外部からは見える。もちろんそれは無名の師などではなく、中国も韓国も貿易などのルールを守らんからしばかれるんは当然のことやで。オールドメディアの主張する「隣国とは仲良くせよ」には開いた口が塞がらん。ほな、隣人がヤクザでも隣国がヤクザ国家でも仲良うせえちゅうんかドアホ。
それにしてもや、仮にもGDP世界２位と12位の国が何をしとんかと呆れるしかあらへんのだが、もっと呆れるんが、その12位の国がたかが１品目の輸入管理強化されただけで国内がグダグダのぐちゃぐちゃになってまうこっちゃな。ここに大韓民国の経済構造の歪さが改めて浮き彫りなったな。
世界の主要先進国て言われてる国家は、例外なしに農業大国を経験して工業化したある。ところが中韓はそうやあらへん。わしゃこれこそがこの国の歪な経済の原因やと観る。中国は降水量が日韓よりも少なく気候が苛烈ちゅうハンデはあるものの、広大な荒地がほったらかしにされとる。日本の企業が入り込んで農地化する例があるぐらいやから、農業技術の近代化が相当に遅れたあるて推察される。無計画な耕作で土地を痩せさして、そこへ化学肥料ぶちまけてますます有害物質を蓄積さしてまう絵ェが目ェに浮かぶようやで。
ある土地から毎年安定した収穫量を得よう思うんやったら、中国の場合、まずは土地の無毒化から始める必要があるやろう。そのためには土地をわざと4－5年何もせんと雑草ボーボーに生やかして、雑草に有害物質を吸わすねんな。無毒化の次は有機的な方法で土地の地力をつけることや。マメ科植物を生やすと、その根ェにつく根粒菌の作用によって根ェがエエ肥料になるから、クローバーとかを植えたりすんねんな。牧草地にして酪農すんのも効果的で、家畜の糞がまた土地を豊かにしてくれる。
ところがこないした中長期的な視野に基づいた行動を中韓では面倒くさがりよる。彼らは直ぐに結果が出ェへんことをやりたがらんからな。それはこの連載で再三再四書いて来たように、中国四千年余の治乱興亡の歴史の結果、彼らのDNAに刻み込まれた刹那的思考に根差すモンやさかい、１日で改めれるようなこっちゃあれへんのや。中国人の間でもこの思考パターンは問題視されるケースが多々あるそうで、「これを改めるには中国は欧米の植民地になる以外にナイ」とまで囁かれる始末や。まあ日本はそんなん御免蒙るけどな。
そこへ持って来てさらに問題なんが、彼らはカネになりそうな新しいビジネスが出て来たりすると、いとも簡単にそれまでの本業をほっぽり出して転業してまう。これもまた刹那的思考の為せる業なんやろうけども、彼らは「バスに乗り遅れまい」と大挙してそのビジネスに参入するさかい、瞬く間に過当競争が始まって、弱いとこから順番に淘汰されて行きよる。彼らにはギャンブルや株屋のように「逆張り」するちゅう発想がでんでんあらへんねんな。せやからわしは彼らを中世以前と嗤笑すんねんやんけ。
国が農業大国化することによる効果は、単に国民が飢えることがのうなるだけでなしに、国民の定住化を促し、国民が机に向かうようなることや。そないすることで各種の産業が同時に発展することが可能になり、国内産業構造もバランスの取れたものになんねんがな。中韓の現在の苦境の原因は正にそれや。農業大国やったら、たかがトンモロコシの一つが輸入でけんようなったぐらいで豚肉価格高騰なんてブサイクなことにならんわいな。フッ化水素一つ停められただけで国内半導体産業があかんようになるんも全く一緒のことやで。
まあもっとも、豚肉価格が６割上昇なんて中国の長い歴史からしたら全然大したことあらへんわい。中国で悪名高い桑原先生の「支那人間に於けるける食人肉の風習」読むと、穀物価格が数十倍に騰貴するなんぞザラで、王朝交代の直前にもなるといわゆる飢餓輸出が横行するさかいもう一桁以上上がることかてある。逆に言うたら、それぐらいにならんと中国では王朝交代が起こらんちゅうことでもあろうか。
現代は世の中が複雑になったあるんで、亡国の原因も多様化したあると考えれる。ただ、最近騒がれるようなった「三峡ダム決壊危機問題」などは、大いなる暴れ川でもある長江の治水の失敗例なんで、古くて新しい亡国原因と観ることもでけるやろう。大日本帝国が滅亡したんはグローバル的な孤立やけれども、ナポレオン1世のフランス第1帝政が欧州内で孤立してハタンしたんと共通したある部分もある。中韓ともに世界から孤立の道を歩んでる（韓国人は「世界が韓国から孤立している」ちゅうそうなｗ）さかい、３度目の世界大戦の危機が叫ばれるんもまず当然やろうな。
でも、実際に弾雨が飛び交うドンドンパチパチの戦争になる可能性は低い思う。戦争は低迷した景気を刺戟する効果はあるけれども何せカネがかかるから米中ともに事を構えたナイんがホンネやろう。せやからこそ日米は分担して中韓を経済的に追い詰めようとしてるんや。わしは経済にも戦争にも詳しいことあれへんが、次回は素人目から見た経済戦争について書いてみたい思う。（つづく）
