これまで、朴槿恵・韓国大統領と一緒になって日本を罵りたい放題に罵っとった習近平・中国国家主席が、ここに来て俄かにそのトーンを下げよった。ハリボテの経済成長の化けの皮が剝げて来て、不動産バブルも急激に萎み始めてんさかい、段々とおのれの置かれた立場を理解し出したんかもしれんの。シャドーバンキング問題かてそのうち大爆発する危険性があるし、そないなったら最早この国は韓国ともども自力再生など不可能な状況に追い込まれてまうからの。
外資系企業を誘致して雇用を確保したんは国民所得を上げて経済活性化さすんには大いに役に立ったが、一方で国内企業が何時までも外資に敵わんのに苛立って、独禁法違反やなんていちゃもんつけるモンやから、日本だけやなしに欧米企業まで投資に及び腰になってきて、早々に中国から引き上げを始めるとこも出てきた。これによって国内産業の空洞化が起こり、残されたんは大量の失業者と、安モン作りでしか国際競争力を確保でけん国内企業ばかりなり、てなことにマジでなりそうになってきてんねんがな。
ある日本人が中国の企業倫理について述べた文章をネットで読んで苦笑した。この人は中国企業には儒教を根源とした独特の企業倫理がある言うとるが、これこそ儒教ちゅう一斑を以って全豹を卜するちゅうモンやろう。抑も、中国人と中国企業に倫理など端からあれへんのや。
海外企業が対中投資に及び腰になってきたんは、何も政府の嫌がらせだけではなしに、中国企業とその企業人らの倫理感の欠如にも理由があることは想像に難いことナイ。床にべチャいうて落としたミンチ肉をそのまま加工機械にほり込む図を見せられたら、企業倫理どころの騒ぎと違うわな。中国と中国人は無規範状態にずっぽりはまって抜け出せん状態にある。
チャイニーズドラゴン新聞主宰で孔子研究家の孔健氏（孔子直系の子孫）の言うには、孔子様は中国人に倫理の微塵もあらへんことを嘆いて儒学を始めたそうやし、石平・拓殖大客員教授もこれと同様の趣旨のことを述べておられる。それぐらい、現代中国人から儒教精神を見出すことは困難や。この事情は儒教国家を以って自任する大韓民国でも同様で、韓国の儒教は「目上の人に面と向かって酒やタバコを喫まない」ちゅう形式主義に堕しとって、その精神は空白や。世越（セウォル）号沈没事故で大勢の高校生を見殺しにして生き残った乗員に儒教精神を感じるか、韓国国民に問うてみたいわい。
要する所、キンピラのおっさんとクネクネおばはんは共通の敵である日本を罵り合うことでお互いの傷口を舐り合うてるに過ぎん。宗族主義から抜け出せん国民性や法治主義の欠落、社会混乱を反日で乗り切ろうなど、共通点を挙げたらキリがナイ。こない偏狭且つ前近代的な社会がグローバル化と両立でけるはずもなし。中韓両国民は、日本が孤立しとるんは北東アジアだけで、むしろ世界で孤立しとるんはおのれらやちゅうことをよくよく自覚する必要がある。同時に、日本人は中韓に儒教があるなどと錯覚したらあかん。不毛な易姓革命の中で中国人は儒教を完全に忘却してしもたあんねん。
