E-BOMBERのアホアホブログ

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速報・中共崩壊への道(127)

 「国際間の驕児としての支那」第三章で、桑原先生は特に米国を強く批判する。

 

「(米国) 米国には日本やフランスの如き支那学者が居らぬ。又英国の如き熟練なる支那通も尠ない。米国の支那通は大抵俄仕込みの半可通である。故に彼等は支那の歴史や内情に頓着せず、専ら支那現在の皮相のみを観て、安価にして軽率なる同情を寄せる通癖がある。殊に民国の要路に米国で教育を受けた人々が尠くなく、此等の人々は第一に米国の宣伝に力を尽くすから、自然米国は支那人の宣伝に乗せられ易い。青年の支那とか支那の覚醒とかいふ題目に、一番共鳴者の多いのは米国である(中略)」

 

 百年近くを経た今日でも米国の中国に対する認識は上記の通りや。オバマ政権が中国の異常さに気ィついたんは2期目に入ってからやしな。大体米国人はそのほとんどが日本を含めて東アジアについての関心が希薄で、日中朝韓四国が縮退した状態での認識が大半やないか思う。「韓国は核開発やミサイル実験やらかす迷惑な国だ」なんて言う人なんかかなり上等な方で、大概が「日本の首都は香港」「東京から香港までの新幹線の切符をくれ」やからな。それぐらい米国人は日本も中国もしらんねんやんけ。これで日米関係が保てる方がどないかしたあるわい。

 

 それにや、毎日のように繰り返される反日プロパガンダを見て分かるように、中国は未だに覚醒なんかしてへん。現代中国を少々観察するだけでもこんなん分かりそうなこっちゃけど、米国人には目ェが節穴なんが多そうやなあ。

 

 恐らくは、米国人は「俺たちにはどうせ中国や日本なんか分からんのだから、得する方に肩入れしとこうぜ」てなご都合主義的な考えで良しとする方針で固まっとるんやないかて考えれる。ちゅうのも、ある研究によると、米国国内における対中・対日評価がさながらシーソーのように、一方が上がればもう一方が下がるようなことを繰り返しとったちゅうんやからな。それは確かにその通りで、日本が清国を倒して露に対抗でけると見ては日本を応援し、日本が中国の権益を独り占めしようとしたら民国に肩入れして対日戦争を戦うてんからな。戦後も戦後で中国が赤化したら直ちに逆コースを取って日米安保体制を築き、鄧小平が改革開放路線に舵を切って日本が経済大国化したら日本たたきを始め、中国の経済が急成長の局面を迎えたらジャパンパッシングを行うなど、万事その調子で分かりやすいんやな。米国の側に立って考えたら、これはこれで賢明な手段なんかもしれんが、日本からしたら気ィ悪い話やで。外交てそんなモンや言われたら返す言葉もあれへんが。

 

 次回は同じく第三章の続きで、先生の英国に対する評価や。(つづく)