E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

わしの鉄道事情大研究・南海(8)

 金剛は狭山ニュータウンや金剛団地・金剛東団地の玄関口で、河内長野や北野田よりも乗降客が多なってもなかなか急行が停まらんかったが、今では特急も停まる拠点駅の一つになった。せやさかい、高野線の利便性向上はこの金剛の利便性向上がカギを握る言うて差し支えあらへん。この駅で急行待ちの後に発車した上り各停が堺東か中百舌鳥で泉北線区急と接続して後続の高野線急行・区急よりも早く天下茶屋まで行ける限界でもあり、河内長野以南を便利にするには特急か快急の増発ぐらいしかああらへんしの。

 ちゅう訳で、区急の金剛までの急行運転は必須であると見る。この駅から区急は各停に段落としになるんでその分金剛で各停2本折り返しの勘定になるが、一部各停が車両運用の都合で河内長野一つ手前の千代田で入庫してまうことを考慮して、金剛折り返しは毎時1本位がエエやろう。

 せやけど、現状では各停は毎時3本が河内長野行きで、残り1本がその次の三日市町まで運転してる。千代田はともかく滝谷は瀧谷不動明王寺の縁日でもそないに利用客多いことあれへんのやから、これは少々サービス過剰気味やで。高野線三国ヶ丘と中百舌鳥で乗客の入れ替わりがあるものの、断面輸送人員は概ね先細りのトレンドを示す。本家の川島令三氏は金剛のホームに特急券自販機を設えられたことから「南海も商魂たくましくなった」と評価してはるが、わしの目ェからしたらまだまだ殿様商売気分が抜け切ってへんな。

 河内長野よりも先の区間の速達性向上には、特急「こうや」「りんかん」の増発とこれに「サザン」みたいに自由席を連結して特急券なしで乗車でけるようにせんとあかんやろう。「りんかん」用には1000系と併結でけるインバータ車両を新製して、「こうや」には最新ズームカー2300系をつないで高野山まで運転でけるようすんねん。もちろん将来的には名鉄みたいに指定・自由席共通設計の特急車両にするんもエエけどの。さらに欲を言えばや、季節波動に合わして指定・自由席のアコモ入れ替えが素早くでけるような車両がエエわの。

 三日市町以南は山間地に入るんで沿線人口も激減し、美加の台でまとまった乗降客がある以外は閑散としとって、ここから快急は紀見トンネルをはさんで次のまとまった乗降客のある林間田園都市まで停まらない。南海橋本林間田園都市の開発に続いて設けられた林間田園都市からは快急も各駅停車になるけれども、どうせ快急と名乗るんやったら、高野下(旧高野山駅)以南の途中駅も通過して、高野山への速達輸送に貢献さすことも考慮されてエエ。何せ高野下よりも先には、1日100人ぐらい利用したら上等な駅ばっかやねんからの。橋本始発の有料イベント列車「天空」が部分的にその任についてはおるが、この列車は数日前に締め切りの予約制で、余程空いてへんかったら飛び込みでは乗車しづらいんで一応除外しとこう。

 なお、JR和歌山線との接続駅橋本以南は20メートル車両が入線でけんで、こっから先は車長が短うて登坂性能の高いズームカー専用線区となる。和歌山線の橋本以東は毎時1往復の閑散線区なんで、高野線と平面交差にしたら通勤用大型車両が紀の川渡るぐらいまでやったら可能や思うけど、小原田車庫建設で紀伊清水に車両基地造る計画自体がのうなったし、工事の気配も今のところあらへんみたいや。そんでも、ここは橋本検車区入出庫も絡む高野線ボトルネック区間に違いはなく、南海の橋本構内が手狭なことからも、やる価値ナイことはナイ思うど。九度山は今年の大河ドラマ真田丸」の舞台の一つやろうし、もっと早うにやっとけば良かったのにのう。

 そのズームカーが入線でけんのも高野山の麓の極楽橋までで、こっから先は高野山観光路線でもあり高野町住民の足でもある鋼索線に乗換を強いられる。鋼索線は夏場や年始のシーズンには朝から夕方まで賑わい、積み残し客のための臨時便が出ることも頻繁にある。ただ、生活路線ではあるものの季節波動はそれなりに大きい。遠い将来には、高野下と高野山女人堂の間に鉄道かバスの短絡線がでけるかも分からんな。高野下以南は最大50‰の急勾配でしかも曲線半径の短い路線なことから、現在の速度制限30キロ台からの上積みはまずムリやろうしの。高野下より先は廃止してバス専用道路に転換した方が速なるんちゃうけ?

 ところで、高野山駅が実質的な高野線の終点やけど、この駅附近には何もあらへん。しかも最も近くにある女人堂までの道はバス専用道路になっとって、そこまで歩いて行くことはでけん。嘗ての高野山の正面玄関やった大門まで歩いて行くことは不可能ではないが、距離があるんで一般人には不向きや。せやさかい、現在南海系列の南海りんかんバスが運行してる高野山駅前-女人堂-一の橋の区間高野線の一部とみなして営業キロ程を設定して、難波とかからきっぷ一枚で行けるようにでけんモンかのう。

 これで一応南海の全路線をカバーした。次回は南海編の最終回で南海全般について書いて、その次は泉北高速編に入る予定や。(つづく)

賢い人のお得なサイト | ハピタス