E-BOMBERのアホアホブログ

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「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(15)

 15回目でようやっと江戸時代であるが、まだ半分も行ってへん。終わらすまで一体何回書かんとあかんのやろか。




 江戸幕府の職制表が分かりにくいのう。こんな書き方では、寺社奉行京都所司代大坂城代が将軍直属やちゅうことがはっきりせんし、若年寄配下も目付だけやないのにな(火付盗賊改(天和年間に設置)とかようさんあんのにのう)。それに、将軍直属には柳沢吉保側用人、老中配下には荻原重秀が貨幣改鋳したときの役職の勘定吟味役も要んのと違うかな。間違いはあらへんのやがこれでは発展があらへん。




 それに、中学用教科書とは言え、「大坂城」とちごて「大阪城」ちゅう表記も気になる。「阪」は「坂」の異体字やさかいあながち間違いではあらへんのやが。




 徳川氏系図に、清水重好がないんも発展がない。吉宗が将軍になって、御三家が将軍家と縁遠くなって、しかも尾張宗春の反抗とかもあったんで御三卿を設けたことは、中学の範囲から外れるんやろうが。




 「外交権の独占」の文言も引っかかる。確かに、外交の実務は江戸幕府の専権事項やったろうが、これでは幕末の日米修好通商条約が「違勅条約」やったことと矛盾するやないんけ?これは要するに、大名らが独自外交したり、抜け荷(密貿易)したりして幕府よりも強大な力持つんを防いだちゅう風に言い換えた方が誤解を防げよう。叙述が雑な教科書というんはホンマあかん。




 参覲交代は確かに外様大名の力を殺ぐんに役には立ったが、様々な「外様いぢめ」とともにその恨みつらみが二百六十余年積もりに積もった結果として幕府が倒されたちゅうことも書けば、何で薩長が倒幕の主役になったんかがより深く理解でけるやろうに。




 一応書いとくが、わしゃこの教科書ナナメ読みしとるだけやねんけど、そんでこんだけツッコミ所めっかんねんさかい、ちゃんと読んだらどないなるんやろか。(つづく)