E-BOMBERのアホアホブログ

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「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(74)

 新憲法の中身については別に議論する機会があるやろうからそれについては省くことにするが、新憲法の制定の過程については一応触れとかんとあかんわな。




 GHQの要求に応じて憲法改正することになったが、旧憲法は近代立憲主義に基づいた憲法であり、部分的な修正で済むと考えた日本政府がまずアホやったな。事実上の行政権を行使する内閣のナの字もあらへん憲法のどこが近代的やねんアホ。




 それにやな、日本側が最初に呈示した「松本案」がどんなんやったんかを言わんで、自主憲法制定の道を閉ざされたみたいな書き方すんのも気に入らん。松本案は出来損ないの旧憲法の条文をちょこちょこと手直ししただけのモンやろが。




 自主憲法やったら何でもエエと吐かすドタマの悪い右寄りの連中は放置しとくとしてやな、「天皇ハ至尊ニシテ侵スベカラズ」「統帥権の独立は否定」「緊急勅令の存置」「宣戦・媾和・一定の条約については帝国議会の協賛を要する」「日本国臣民の語の存置」「参議院に勅選議員」て何やこれ?天皇大権を限定しつつも残しとるやないか。これでは天皇が時の政権に担がれて利用される余地が十分にあるやろが。




 こんなんで、占領軍の都合で制定された憲法よりエエて言う奴がおったらそいつは救いようのないアホである。




 ただ、占領軍は明らかにやり過ぎた。彼らは、日本はGHQ撤退の後に直ちに憲法を作成し直すと思とったが、日本人は彼らが考えてる以上に遵法精神に富んだ民族やった。せやさかい、憲法の改正はこの憲法をガチガチの硬性憲法にしてしもたんで(96条)でけんかった。禁酒法(米国憲法修正第18条)を制定したら密造酒が横行してギャング社会を現出しよった英米法系のアメリカとはえらい違いである。(つづく)