E-BOMBERのアホアホブログ

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「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(73)

 この教科書の書きっぱなしな姿勢にはエエ加減うんざりする。まあ、どこの教科書かてこんなモンなんやろうが。「農村では農地改革が行われ、小作人に農地が与えられて、その後、自作農が大幅に増えました」か。確かにその通りやけど、中小の自作農が増えたんだけを見たら結構なこっちゃて誤解するやろうが。




 農地改革によって農地が細分化されてしもて、自立でける中核農家が根付かんようなって、今の農業の荒廃があんねんやんけ。そういう肝心なこと書かんでどないすんねんアホ。これは結果論になるやろうが、小作人やその子孫は、その後のの産業構造変革と農業の近代化によって、都市に吸収されて行くことになんねんからのう。




 「国家神道こそが軍国主義の母胎となった」ちゅうGHQの見解だけやなしに、何が日本の軍国主義擡頭の原因になったんかの分析がなかったらあかんやろう。教科書の執筆者はもっと自分の考えを出した方がエエ。そんでのうても、歴史を自分で考えれる生徒なんか殆どおらんねんさかいのう。




 東京裁判がどんだけエエ加減な審理やったんかは一応コラムにしてあるが、その切り方も不十分やな。新憲法でも訴追の遡及を禁じとんのに(39条)、「平和に対する罪」を過去に遡って適用したことの矛盾を突かんでどないする?同時に、これは米国が二重基準国家であることの動かぬ証拠ともなる。




 その新憲法についての記述も当たり障りのない平板な記述で、読んでても全然勉強にならんわいこんなモン。まず、日本の憲法の特異性をもっと強調して書く必要があるやろう。その特異性は平和主義によるが、それに派生して「国民が国家に忠誠を尽くす義務」がなく、そのためやろうか、国民の国家を支える意識が希薄になった弊があることをちゃんと記述する必要性を感じる。まあこれは近々別の機会に突っ込むことになるやろう。




 わしら国民には、国家の体制が気に入らんかったら、自由選挙を通じて時の政権を倒す権利があんねんさかい、国家への盲目的な忠誠になる懸念は少ない。せやけど、西洋の野蛮大国は最も老化した民主国家らしく、「国民には政府を武力で倒す権利を有する」ちゅうて頻発する銃乱射事件を放置しとる有様や。日本は、このようなおかしげな同盟国に対して物申せる国家に脱皮しやんとあかん。(つづく)