E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(82)

 トム・クルーズ主演の「トップガン」(1986年米・日本配給は翌年)は、東側に対する米空軍力のデモンストレーションの一環として制作されたちゅう話がある。それがどんだけ奏功したんかは知る由もないが、兎も角ベルリンの壁は崩れ、ルーマニアでは立原啓裕いやチャウシェスク大統領が殺され、冷戦は一気に終結に向かった。




 日本の歴史教科書までオブツを「平成おじさん」扱いしたらあかんやろう。この写真使うんやったらせめて名前と肩書き(内閣官房長官)ぐらい書いたれや。仮にも後で一国の首席宰相になんねんさかい。それに、日本は一応議会制民主主義国家やねんさかい、天皇の死去によって時代が変わるて書いては中学生に違和感を抱かせる可能性がある。昭和天皇が歴史で果たした役割は大きかったとは申せ、それは旧憲法下のことであり、新憲法の下ではやはりそれは違うやろう。




 昭和天皇が死去する前後の国内の「自粛」が経済に相当な影響を与えたんとおんなしように、東日本大震災直後に慎太郎の奴は歌舞音曲の類を自粛せえとか吐かしとったが、あのアホな発言によってどんだけの人の仕事が奪われたかと思うと、あの軽率さは許し難いものがある。今の産業構造は昔とちごて複雑になっとって、自粛は即失業に直結する人がようさんおんねんがな。昭和天皇今上天皇もそのようなことは決して望んではおられまいて。




 文化財保護法の制定は、法隆寺金堂焼失で国宝の金堂壁画が永久に失われ、鹿苑寺金閣に火ィつけられ、松山城が落雷が元で焼失してからのことであることを書かんとあかんやろう。日本国のやることは何時も後手後手であることの好例として、中学教科書に是非とも載してもらいたいことである。




 慎太郎が書いた新しい文学てどんなんやて中学生に聞かれたら、『「太陽の季節」で障子にナニを突きたてたりしててんやんけ』て答えたらエエんやろか。




 戦後暫くの間、我が国で社会主義思想がもてはやさてたんは、ソ連脅威論が各方面で喧伝されたんと裏腹の関係があると思われるが、このソ連脅威論の出処は防衛庁(当時)の疑いがある。つまり、ソ連邦の実体はハリボテやってんけど、脅威となる国がどこぞにあらへんかったら、国民に自衛隊の存在意義を疑われるさかいんなことしたんやないかちゅうこっちゃな。これがホンマやとしたら、我が国の社会主義思想の生みの親は防衛庁ちゅうことになる。福田恆存は、我が国で軍事問題がタブーでのうなったんは専らソ連のおかげであると「言論のむなしさ」に書いてたが、福田が考えてた以上に言論はむなしいことにもなるの。(つづく)