E-BOMBERのアホアホブログ

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(九州新幹線鹿児島ルート)「みずほ」停車を巡る醜い地域エゴ合戦

 九州新幹線鹿児島ルートは、各駅停車の「つばめ」、速達タイプの「さくら」、最速の「みずほ」の3種別の列車を走らすことになったそうや。最速「みずほ」は新大阪-鹿児島中央間を3時間47分で走るそうやないけ。


 1時間当たりの運転本数が違うんで直接比較するんはムリがあるかもわからんが、停車駅設定については、東北新幹線が丁度エエ参考になるやろう。もちろん、「つばめ」は「なすの」、「さくら」は「やまびこ」、「みずほ」は「はやて」にそれぞれ相当する。現行の博多-鹿児島中央間の輸送実績からして、恐らくは昼間閑散時は「つばめ」毎時1本、「さくら」同1本の運転になり、「みずほ」は多客時限定の運行になるんではなかろうか。


 航空輸送に対抗する「はやて」は最速達タイプで上野・大宮・仙台・盛岡・二戸のみに停車し、40万都市の宇都宮も、30万の郡山も通過する。そっから判断して、「みずほ」は博多を出たら、途中、熊本にしか停めんのんが妥当や思われる。航空機は在来線は元より、新幹線よりも単位輸送力を作るのんに必要なエネルギーが多いんで、新幹線はちんたら小駅に停車しとる間あるんやったら、より速うに走って、航空機から客をよりようさん奪取して、省エネに貢献すべきなんである(曽根悟・工学院大教授の説による)。


 鳥栖JCTを擁する鳥栖市の橋本康志市長は、新鳥栖には佐賀・長崎の広大なヒンターラントがあるから、久留米市の楢原利則市長は、久留米は30万都市でしかも在来線と接続してる優位性があるからちゅうて、うっとこに「みずほ」停めれちゅうとんねんけどな、あんたらな、そらあどっちゃもムリやで。


 新鳥栖に「みずほ」停めて、それに接続する高速バスを各所に向けて発車さしたい気持ちはわかるが、JR九州が自らソンするようなことするわけあらへんがな。当然ながら、東海道・山陽新幹線で九州やって来た旅客は、JR九州がそっくり頂きたいちゅうのがホンネやんけ。せやから、新幹線から在来線の特急のりかえたとき、在来線の特急料金半額割引とかやっとんねんやんけ。わざわざ新鳥栖なんかに停めて、西鉄バスとかに客とられるみたいなアホなことJR九州がやるわけあらへんがな。それに、バスよりか電車特急の方が速いど。


 ほな久留米停車はでやちゅうたら、これも現実味はあんましあらへんな。長崎・佐世保ハウステンボス方面向かう列車やバスの旅客がどっから来るかちゅうたら、ほらあ博多・小倉の福岡県内人口稠密地域が一番やろう。山陽新幹線乗ってやって来る客からしたら、のりかえ駅は博多でも久留米でもどっちゃでもエエかわからんが、九州一のターミナル駅の博多から乗られへんようなったら福岡県内の客が不便なってしゃあないわい。博多-長崎間の特急「かもめ」に、鳥栖で久留米始発の車両を分割・併合する手もあるかわからんが、わざわざそない手間もコストもかかることできますかいな。佐賀・長崎・佐世保ハウステンボスは、従来通り博多始発が実態に合うてるやろう。昔、米原始発の北陸特急「加越」ちゅうのがあったけど、高山線高速化もあって全廃されてしもた。あれと事情よう似たあるわ。新幹線からののりかえでも、北陸(西九州)の玄関口は米原(久留米)ちごて名古屋(博多)や。


 要するにこいつら(上記二市長に加え、古川康佐賀県知事もそうや)は、単に地域エゴこいとるだけやんけ。私見では、新鳥栖みたいな単独駅は「つばめ」だけで十分で、こんな元からいらん駅に「みずほ」停めるなんてアホのするこっちゃ(誰じゃ久留米から5キロしか離れとらんとこに孤立駅造るん決めたドアホわィ?大方地元のアホ代議士か何かやろが)。久留米は「さくら」停車が適当なとこやろう。上にも書いたが、この新幹線は、九州内の交通だけやなしに、本州対九州とかの、広域交通のための手段であり、総合交通体系の根幹をなす重要な公共交通機関なんである。地元への「みずほ」誘致に成功したいちゅうせせこましい功を争う前に、総合交通体系とかの勉強さらせこのアホ首長どもが。まあもっとも、仮にこいつらにそんだけの知識があったとしても、地元の世論に押されてそない主張しやんとあかんのんかもわからんが、民主は衆愚と紙一重やちゅうし、どうしょうもないわな。