どないかしてリンク駆動（どうしてもあかなんだらカルダン駆動で行くしかしゃあないが）機関車牽引の客車列車でもって現行の特急電車並みの加減速性能が得られるようなったら、まずは東海道線東京口と上野東京ライン経由の高崎・宇都宮線の特別快速に利用したい。これらの路線は線形が比較的エエし、旅客・貨物ともに運用実績が豊富やさかいな。湘南新宿ラインの特快にも、と言いたいとこやが、埼京線の電車の運行の妨げになるんで、ここは従来通りの動力分散式の方がエエやろう。
他に使えそうなとこは、京阪神地区の新快速電車の後継列車やな。停車駅を新快速よりも絞り、他の旅客列車の運行のジャマにならんようにしやんとあかん。せやから、北陸線区間とかは各駅停車でエエけども、琵琶湖線複線区間は米原・彦根・近江八幡・草津のみに停車するちゅうた具合にすんねん。姫路以西も快速運転して、上郡で岡山方面行普通に接続さすのもエエわな。
最高速度 130km/h を達成でけたら、今度は特急・急行に使える。加速度が近郊電車並みの 2.5km/h/s ぐらいになったら、首都圏の中距離電車の置き換えがでけて、東海道線や高崎・宇都宮線の他にも横須賀－総武線快速やら中央東線新宿口中電とかに使いたい。どうせ目指すんやったら「○神ジェットカー」のレベルや言いたいけども、こんなん余程のブレークスルーでもなかったらムリや。
この高速機関車は旅客列車の他に、貨物列車の高速化にも寄与でけるはずや。近年、アマゾンなどのネット通販が隆盛して、小口の荷物輸送需要がものすごい勢いで増加しとって、輸送単位の小さいトラック輸送では捌けんようなったある。これらの貨物は単位体積重量がかなり小さいんが特徴で、顧客の早着需要を満たす目的もあって、JR貨物M250系電車（WN ドライブ）によるコンテナ高速輸送が行われたある。荷が軽いこれらの貨物やったら、旅客用機関車牽引でもこなせるはずや。東海道筋やったら関ケ原附近の勾配をこなせる程度の機関車があればエエ訳やし、山陽の瀬野八かて軽い列車は補機なしで登れるんやし、高速貨物列車以外は呉線を線増して回す手かてある。高速道路の渋滞解消のためにもモーダルシフトは急務やし、線路に優しくて高速で走れる電機の必要性はすでにかなり高まったある。
この他にも、名古屋・博多周辺などで、通勤時に限って長大編成の快速運転するとかにも使えよう。客車は安いんで、昼間の閑散時に寝とったかて十分に償却は可能やし、行楽期間中とかの臨時列車用にも重宝するんやナイやろか。もちろん接客設備は最低でもオール転換クロスシートにして、通勤ライナーの他に急行ぐらいに使えるようにしたい。
ここで博多が出て来たが、九州はそのほとんどが交流電化区間なんで、これまで書いて来た直流電機の出番はナイ。次回からは交流機や交直流機についても書くことにする。（つづく）
