E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの電子工学用語集(86)

物性物理学は電子工学の基礎として電磁気学に次ぐぐらい重要なんやけども、世間に出回ったある用語辞典の類では割愛されてることが多いみたいや。このアンダーソン局在かてせや。

 

アンダーソン局在

 

Anderson localization

 

電子物性論において、結晶などに見られる無秩序性により、電子の波動関数が局在化する現象。1958年に P. W. Anderson によってその可能性が指摘された。後年 N. F. Motto がそれに基づく多くの考察を提出したが、それらの大半が実験的に実証されており、無秩序系電子物性の基本性質とみなされる。

 

〔補説〕アンダーソン局在が見られる系において、電子の局在した状態(低エネルギー側)と局在しない状態(高エネルギー側)はエネルギー的に峻別可能で、その境界エネルギー EC を移動端と称する。ただ、フェルミエネルギー EF との関係が EF<EC なるときでも、EC における電子の状態密度が有限値を取るため、可変領域ホッピング伝導が起こる。逆に、EF>EC なる絶対零度付近において物質は金属的な伝導特性を示すが、スケーリング理論によると、エネルギー E における電気伝導率σはσ∝ (E - EC)^γ (γ>0)である。

 

→スケーリング則・不純物伝導

 

(本文ここまで)

 

確かに、スケーリング則などわしら電気屋にとって少々閾値が高い話が出て来て分かりにくいねんけども、物性論を抜きにして半導体電子材料を語れんのも事実やさかい、是非ともこのアンダーソン局在を用語集からはみごにせんといて欲しいのう。