大学の学部で電磁気学の授業を受け始めると、そこで扱う数学が高校までで習て来た数学と式の取り扱いがえらい違うて戸惑うことになる。関数は1変数から多変数になるし、偏微分演算子∇(ナブラ)や∆(ラプラシアン)が出て来て、初っ端から苦戦を強いられる。
アレイプロセッサ
→ベクトルプロセッサ
アーンショーの定理
Earnshaw theorem
荷電粒子は静電場下において安定な位置を占めることはできないとする定理。これにより、荷電粒子を静電場のみで捕捉することや、原子の静電模型の実現は不可能であることが示された。
〔補説〕数学的には、「空間のある領域においてラプラス方程式 ∆Φ = 0 の解となるスカラー関数Φ(Φは調和関数;二回連続で微分可能な関数)は、その領域の境界面を除く全ての位置において極値を持たない」と説明できる。ここに、空間を電荷の存在しない静電場とし、Φを電位としたときに得られるのがアーンショーの定理である。なお、この定理は静磁場下の単一磁化でも成り立つ。
(本文ここまで)
この定理のため、荷電粒子を捕捉するためにはイオントラップなどの特別な仕掛けが必要なことが分かるねんな。