E-BOMBERのアホアホブログ

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(委員会NP)死刑廃止には一応反対の立場やけどな(11)

81年頃にヤンジャンで連載されてた「捨て駒いち」(北芝健原作)に、署長が方面本部長への栄転のために邪魔になる、与党の有力代議士の悪事を洗おうとする部下の刑事を始末しようとする場面が出て来る。「志布志事件」は正にこれと一緒の図式やないかと北芝氏は見るけど、恐らくはその通りなんやろな。

 

つまり、鹿児島県議選の志布志市の選挙区で無所属の候補(但し当選後与党会派に合流)が当選してんけども、それではこれまで鹿児島県警の守って来たしきたりが崩れ、多くの察官の出世に影響が出ることを恐れての暴挙やちゅう訳やな。この無所属候補が公選法違反で逮捕され、有罪が確定したら、与党候補が繰り上げ当選すんねんさかい、それで全てが丸く収まるて県警が考えたんやろう。

 

せやけど、何せフレームアップした事件やさかい、物的証拠なんかあらへんから自白の強要ぐらいしか有罪に持って行く手段あれへん。ちゅうことで「踏み字」とかして「容疑者」を精神的に圧迫して吐かすことになる。

 

そこで、強圧的な取り調べにより引き出された任意性に欠ける供述に起因する冤罪を防ぐため、日弁連などは取り調べの「全面可視化」を求めたある。

 

ところがや、法務省警察庁は「部分可視化」を主張しとる。これやと、一部の識者が指摘するように、警察が被疑者有罪とするに好都合な部分だけを切り取って録画することが横行し、却って冤罪が増えてまうんやないかて懸念されとる。どの部分を可視化するかは捜査機関の裁量に委ねられるねんさかい、そない言われてもしゃあないわな。

 

こない信用ならんとこに取調べをされた挙句に冤罪で死刑にされてはかなんわ、て思うんが正常な一般市民の反応やろう。法務省警察庁は全面可視化を認めろちゅうんじゃドアホ。(つづく)