E-BOMBERのアホアホブログ

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(委員会NP)死刑廃止には一応反対の立場やけどな(6)

松本サリン事件冤罪被害者の河野義行氏は一昨日の「委員会NP」で、「松本サリン(冤罪事件)はメディア主導で行われた。メディアは速報性を重んじ過ぎ」て趣旨の発言をされてたが、その意見には「禿同」や。裁判所の前にスタンドマイクおっ立てといて、そこへリポーターが息切らしもって駆け寄って「○○被告に死刑判決が出ました」なんてけったいなことさしとるんは日本だけやちゅうがな。

 

それにや、こっちゃこそが一番大事なこっちゃけども、先月からワイドショーネタの筆頭なったある「金正男君毒殺事件」かて、速報ニュースにどんだけようさんガセネタがあったことか。人の評価は「棺を蓋うて定まる」て言われることを、メディアに携わる各人にはよくよく考えてもらわんとあかん。

 

松本サリン事件についてはここまでにしとこ。次に、「日本の刑事裁判の有罪率 99.5% は高いか低いか」に移りたい。

 

憲法38条3項に、「何人も、自己に不利益な唯一の証拠が本人の自白である場合には、有罪とされ、又は刑罰を科せられない。」とある。これが憲法36条とともに、一応は拷問の歯止めになってはおる。せやけども、恫喝や脅迫に近い言を投げつけて、被疑者を心理的に追い込む手法によって自白を取ることは通常茶飯事のように行われとるやろし、「名張毒ぶどう酒事件」の再審請求棄却事案に見られるような自白偏重への回帰現象と見られるようなことが起こったあるねんさかい、今でも自白は極めて重要視されとることに変わりあれへんやろう。

 

しかも「警察は犯人を作る所」なんやから、証拠捏造ぐらい平気でやらかしよる。これとムリから取った自白で、警察は安心して被疑者を起訴でけて、検察も公判を維持でけるちゅうこっちゃ。そこへ持って来て、検察と裁判所との間の「判検交流」人事がある(北芝健氏)んで、弁護士は蚊帳の外に置かれ(嵩原安三郎弁護士)、裁判所も検察側に有利な判決を下す。こないして冤罪は作られるちゅうねんな。ちゅう訳で、この有罪率は「高い」と断じるんが正しいように思う。

 

さて、長々と書いたけども、そろそろ次回から本題の「死刑の是非」についても言及し始めようかの。(つづく)