E-BOMBERのアホアホブログ

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(委員会NP)死刑廃止には一応反対の立場やけどな(1)

一昨日(26日)の「委員会NP」を見て、久方ぶりにこの番組ネタでブログを書こうちゅう気になった。死刑存廃は被害者側に立つか冤罪被害者側に立つかっちゅうよりも、そのウェルバランスがどの辺にあるんかを探るモンやないかて思われるんで、これは永遠の命題に近いんやなかろうか。

 

日本が犯罪人引渡条約締結してる国は米韓たった2か国しかあらへんが、その大きい理由の一つが「日本に死刑制度があるから」やそうや。西欧先進国の大半は死刑廃止したあるさかい、これらの国との条約締結はまず不可能やと言われとるらしい。せやかて、条約締結を優先するためだけに死刑廃止すんのは本末転倒やし、廃止するんやったら民主国家らしゅうに国民の多数意見を集約してから廃止すべきやないか思う。

 

西欧諸国が死刑廃止した理由の一つとして考えれるんは、前にも書いたかもしれんが中世から近世にかけて行われた「魔女裁判」の存在や。魔女裁判ではそこらの怪しそうな女性を適当に連れて来てムリから魔女に仕立て上げて処刑してまうちゅうムチャムチャなことが公然と行われとって、キリスト教の釁られた歴史の1ページを飾るに相応しい代物やで。その後、魔女狩りへの反省から、「百人の真犯人を取り逃がしても、一人の冤罪者を出してはならない」ちゅう考え方がでけたそうや。この魔女狩りの犠牲者の数は諸説あって判然とせえへんが、少なくとも数万人単位はいてたんやないかて言われてるらしいの。

 

つまり、この魔女裁判では多くの冤罪者を死刑にしてしもたさかい、そのことがある種のトラウマになって、死刑を制度化でけんようなったんやないかてこっちゃな。

 

そんな歴史を持つ欧州でも「エヴァンス事件」のような冤罪事件が起こるねんさかい、冤罪の撲滅がどんだけ難しいんか理解でけるやろう。ほな、冤罪がゼロになったら安心して死刑を制度化でけるかちゅうと、犯罪抑止効果の他に、応報刑主義やら目的刑主義やらにも目ェ向けんとあかんさかいどうもそない単純な話やあらへん。

 

せやさかい、この死刑存廃のことはありとあらゆる事例を参考にしもって慎重に議論しやんと、社会正義を守りつつ人権にも配慮された健全な世の中の実現なんかでけんようなってまう。ちゅう訳で、話はまだ続くでー。