E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの鉄道事情大研究・智頭急行(3)

智頭急行智頭線は陰陽連絡線として結構重要な路線ではあるけども、そない大量の旅客輸送実績を挙げてる路線でもあれへん。せやのに何で3回もやるんかちゅうと、全国でくすぼってる地方幹線を再生さすためのヒントがようさんあるからや。

 

智頭線で注目すべきは特急だけやあれへん。普通列車も350PSの非力な車両やのに最高速度110km/hで走る。これはもちろん線路がエエからで、これからの地方鉄道はこうでなかったらあかん。

 

それに、智頭線特急は開業当初は新型車両による「スーパーはくと」3往復と国鉄型式車両の「はくと」1往復(臨時)で始まったけども、その後岡山始発の「いなば」が加わるなど徐々に本数が増え、現在では「スーパーはくと」7往復とJR西日本187系気動車の「スーパーいなば」6往復にまで成長したある。

 

ただ、わしはこれで京阪神鳥取とを結ぶ需要の全てが顕在化したとは思わん。それは、運賃・料金を足すと高速バスよりも遥かに高いものについてまうからや。

 

これを解決するには、智頭急行が本来あるべきようにJRの傘下に加わって運賃体系が一本化されることと、特急料金制度の廃止や運賃の値下げしかあれへん。せやけど、三セク鉄道がJRに吸収された前例はまだあれへんし、さなぎだに経営状態が芳しくないJR西が赤字企業を取り込むなんてことはまず考えれん。前例がなかったら作ったらエエねんけども、JRグループにその覚悟があるとは思えん。

 

運賃や料金の制度を変えるのは大変そうやから、現行制度のままで智頭急行をより活性化さす手段を講じるんが現実的やとも思える。それは、普通列車専用車両HOT3500系による快速運転や。

 

上にも書いたように、智頭線普通列車はJRの主要幹線並みに高速で走れる。それに、特急専用車両HOT7000系よりも車両新造コストもランニングコストも抑えられ、より広汎な運用が可能になる。せやから、このHOT3500系を増備した上で上郡―鳥取間の快速としても運用して、JR神戸線新快速を上郡まで延長運転してこれに接続さしたら、特急の補完輸送が可能になるやろう。鳥取で「とっとりライナー」とも接続さしたらなおよろし。

 

快速の停車駅は上郡発で佐用・大原・智頭・用瀬・郡家だけエエやろう。イベント時にのみ宮本武蔵に臨時停車さしてもエエかな。ただ、快速の大幅増発をするには現在の智頭線の線路容量が少なすぎるんで、特急「スーパーはくと」編成対応で1線スルー式の交換設備の増設が不可欠になるやろう。

 

最終的な策としては、北越急行みたいに電車特急の160kn/h運転やけども、因美線と山陰線の電化や路盤強化・カント扛上・ポイント交換とかもやらんと効果が半減してまうさかい、JR西の懐次第やねんな。ただ、智頭急行の収益が上がれば自動的にJR西にも波及するんで、それで因美線に残る枕木のPCまくらぎへの交換などの線路改良を地道かつ着実にに進めることやろうな。(しまい)

 

次回は赤穂線の予定や。