E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの電子工学用語集(21)

 前にも書いたけど、電子工学用語には同字異義語が結構多いんで混乱しそうになる。特に21世紀になってからは通信工学・画像工学の隆盛があって、ある用語に通信用語としての新たな意味が付加されることが多い印象がある。今回の「アップコンバータ」もその例になる。


アップコンバータ

up-converter

①周波数変換器(コンバータ)の一種で、入力周波数よりも高い周波数の出力を得る目的で用いられる。周波数変換の原理はラジオ受信機のスーパーヘテロダインと同じで、入力周波数f1と局部発振器周波数f2とを混合器で乗算させると、f1>f2 (f2>f1)のときこれらの和周波数f1+f2と差周波数f1-f2 (f2-f1)が得られる。これらのうち差周波数を高域フィルタで除去すればアップコンバータとなる。

→ダウンコンバータ・スーパーヘテロダイン受信機・混合器

②画像工学で、解像度の低い画像をより高いテレビジョン受像機などに映し出すために用いられる映像変換器のこと。例えばNTSC方式(地上アナログ放送)の録画画像を地上デジタル放送対応や4K対応のテレビで視聴する場合に用いる。アナログ画像をデジタル受像機に映す際のにじみやぼけなどの画像鮮鋭度低下を補正し、または低解像度デジタル画像を高解像度デジタル受像機に映す際の補間を行うなど、画像を視感上において鮮明に見せる機能を備える。また、アナログ放送とデジタル放送とで異なる画像のアスペクト比(縦横比)の調整のためのトリミング(画像の部分的な除去)などを行う。

→ダウンコンバータ

(本文ここまで)

 わしみたいな昔の技術者と現在の技術者との会話は、用語の認識の違いとかでちぐはぐになりそうになる。それを避けるためにも最新の用語をしっておきたい思う。電気屋は死ぬまでサボれそうにナイ。