E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの電子工学用語集(12)

 電子工学の一分野に電子材料工学いうのがある。これを見てると、現在は全く使われてへんかったり、用途が狭まったりしてる材料が見られる。例えばPCB(ポリ塩化ビフェニル)は絶縁・誘電材料としては優れとったがものすごい猛毒なんで、今ではこれをコンデンサとかに使うことはのうなった。昔のテレビとかに使われとったんで、処分する時は注意が必要や。もしかPCBコンデンサ入っとる家電とかをそこいらに放ったりしたら不法投棄だけやなしに廃棄物処理法及びPCB処理特措法違反にもなるさかいな。

 ゲルマニウムは初期のトランジスタに使われとったけど化学的に不安定やったんでシリコンに主役を明け渡した。せやけども、ナローギャップ半導体なんで光検出器とかの用途はあるし、ゲルマニウムダイオードは電圧降下が小さいんで、今でも検波器に使われてるな。シリコンとの混晶半導体ゲルマニウムシリサイドは、シリコン系ヘテロバイスとして今後の発展が期待でけるかもしれん。

 せやけど、今回出て来る「亜酸化銅」はでやろか?


酸化銅

copper oxide, cuprous oxide

 一価の銅酸化物で、酸化銅(I)とも。高純度の電気銅板表面に純酸素を反応させると、亜酸化銅の層が形成される。この層の表面と銅板の裏面に電極をつけると亜酸化銅整流器や亜酸化銅光電池となる。亜酸化銅側から銅板への向きのみに電流が流れやすいことを利用しており、カットオフ(立ち上がり)電圧が0.3Vと低いのが特長となっている。しかしながら、使用可能な温度が50℃と低く耐熱性に問題がある。また、逆方向耐圧が6Vと低く、整流電流値も40mA/cm~2と小さいので、リング変調器や低電圧小電流の計器などに用途は限られる。
 亜酸化銅光電池は整流器と同じ構造で、光を透過させるために薄い金電極を用いている。光が照射されると接合部分に光起電力が発生することを利用している。感度のピークは波長600nm付近にある。より高精度で高速動作が可能なシリコン系フォトダイオードが開発された現在ではあまり用いられない。

(本文ここまで)

 小学校とかの理科で光起電力効果の実験をするときに、銅線を焙って亜酸化銅にする方法があるらしいが、今ではそれぐらいかな。やはり半導体の世界ではシリコン強しか。