信貴生駒電鉄は近鉄やなしに京阪との結びつきが強い会社で、現在の京阪交野線と近鉄生駒線に相当する路線を敷設した。このとき同時に私市―生駒間を造れへんかったことが悔やまれるけども、人口希薄な場所やったさかい、まあしゃあなかったわな。
せやけど、今からでもこの区間は建造する価値はある。京阪沿線から奈良へは河内森(河内磐船)乗り換えで学研都市線木津に出て、そこでまた関西線に乗り換えんならん。片町線の奈良までの終日直通運転は可能やけども、それに向けた動きは感じられん。
京阪地区から奈良まで一本で行ける電車があったら、貴重なバイパスとしてそれなりに利用される思う。でけたら高槻か摂津富田まで延伸して、JR・阪急京都線にも連絡さしたらさらに価値は上がるやろう。阪急が新大阪まで乗り入れたらこれ以上言うことはナイねんけどな。
そうは言うても、やっぱし京阪は京阪本線系に最も力を入れるんが当然で、中之島線が閑散としとる問題を片付けるんが先や。叡山電鉄との相互乗り入れかて課題として残ったあるし、交野線なんか二の次三の次になるわな。
優先順位はかなり低いけども、交野線もいずれは改良の対象にはなるやろう。私市と生駒を単線でもエエから結んで、枚方市から王寺まで毎時2本程度の急行を運転(うち1本は橿原神宮前まで運転)さしたら、京阪沿線と奈良県の北中部が直結され、新しい需要が開拓でけるやろう。朝夕だけでも近鉄の有料特急を運転さすのも悪いことナイわな。
交野線も現状では盲腸線に近い路線で、枚方市から私市まで4両編成の各停で所要12-3分なんで、こんな程度では大阪方面への直通運転のご利益はほとんどナイわ。「おりひめ」「ひこぼし」の直通運転がのうなったんもしゃあない思う。
しゃあけどな、生駒や高槻と直結されたら、4両編成の電車では足りんようなる思う。大阪直通の復活はそれからの話になるやろう。それまでは交野線延伸も研究の対象にするに留めて、今の輸送をしっかりと確保することやで。(しまい)
次回からは阪急京都線や。