京福電気鉄道言うても、別に京都と福井の間を結ぶ鉄道ちゅう意味やナイ。大体それやったら江若鉄道（現・江若交通）の立場があらへんやんけ。
以前は京阪と京都市内などでシマ争いや縄張り争いもといテリトリー争いを演じたこともあったらしいが、現在の京福は京阪と手打ちとちごて京阪の系列に入って抗争ならぬ競合関係に終止符が打たれた。せやさかい、本家筋の川島のオジキ、いや失礼、本家の川島令三氏の言われるように、京都市営東西線を介して京阪京津線と相互直通運転する環境は整ったある。
鉄道路線は総延長距離が長い方が経営上有利やし、しかも直通運転の距離が長い方が利用客の受益の度合いも上がるさかい、大いにやってもらいたい。東西線は嵐山本線と蚕ノ社の東側で合流する形を取ることになるやろう。ほんで、京津線直通の４両編成の車両が京福嵐山―浜大津間を走ることになるんやろな。
もっと言うたら阪急嵐山と線路を繋げて、桂まで直通運転したいとこやで。せやけど、嵐山は京都でも有数の景勝地やし、桂川（大堰川）をどないやって渡すんかを慎重の上にも慎重に考えやんと、古くから親しまれた観光名所が台無しになってまう危険性がある。渡月橋の脇を電車が走るんは絵ェになるんかならんのんかを色んな角度から考察してからでなかったら工事なんか絶対にしたあかんて思う。
いやいや、それやったらいっその事、西院から阪急京都線にも乗り入れて、京都市内の鉄道ネットワークをさらに強化するねん。この仕事は京福にしかでけんど。でけたら路面区間を地下化して、もっと速うに走れるようにしたいのう。これは親会社の京阪の意向によって大きく変わるこっちゃけど、賢明な判断を待ちたい。
一方の北野支線は、北野白梅町から今出川通に沿ってその地下を東へ延伸して、今や京都の一大ターミナルにまでなった出町柳を通って白川通今出川か慈照寺銀閣にまで至る路線にしたらどないだ？観光客に喜ばれる路線なる思う。僭上ながら、京都は京都人や日本人が考えてる以上に魅力のある観光資源があるとこなんやて大阪人のわしは思うど。国内外からの観光客が迅速に移動でける手段を講じやんと、ふと「そうだ京都行こう」て思い立った人が快適に旅行でけるようにでけんで、みすみすビジネスチャンスを逸することになってまうで。
マナーやモラルを辨えん某国人は憎そいが、30年前のわしら日本人かて欧米とかで顰蹙買うとったんが事実やないんけ。それを忘れて何の文明人ぞ？文明人にはそれに相応しい度量が備わっとるんと違うんけ？千年の都京都が日本を代表して、諸外国にその精神の気高さを示してこそ日本の誇りやろう。日本は単に新幹線やリニアの速さだけやなしに、地元の公共交通の質の高さだけでも世界に誇れるモノを持ってるちゅうことを見すことがでけんねんやんけ。日本随一の観光都市京都は、中小鉄道事業を通じてそれを世界にアピールでける力があるとこを示したろやないか。（しまい）
次回からはJR学研都市線（片町線）を始める予定や。
