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わしの鉄道事情大研究・近鉄生駒・田原本線(3)

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 奈良県磯城郡田原本町は、賤ヶ岳の七本槍の一本に数えられる平野権平長泰が柳間詰の交代寄合(参覲交代可能な旗本で、常時江戸詰の旗本寄合席に対する)として5千石で封ぜられた土地や。交代寄合は大名と違うんで財政は苦しかってんけど(慶応4年の石直で1万石の田原本藩になり、平野家は廃藩置県後男爵)、長泰は槍を算盤に持ち替えて田原本を商業地とすることにして、後に「大和の大坂」て言われるまで発展さす功績を挙げてんな。

 近鉄田原本線はここを拠点とした田原本鉄道によって田原本(現・西田原本)―新王寺間に敷設された路線や。他にも田原本―桜井間にも路線があってんけど、大軌(現・近鉄大阪線)との競合に負ける恰好で大軌に吸収され、戦時中に不要不急線にされて戦後復活せんまま廃止された。現在の田原本線生駒線の建設母体の信貴生駒電鉄に吸収合併された後、信貴生駒電鉄も近鉄に吸収されて現在に至る。

 近鉄で唯一、起終点どっちゃも他の路線から孤立した恰好の路線やけど、新王寺生駒線王寺と、西田原本橿原線田原本とそれぞれ徒歩連絡が認められ、生駒や鳥居前と同様にこれらの駅は「途中下車指定駅」とされてる。他にも近鉄では近鉄百貨店所在駅を途中下車指定駅にしとって、生駒は両方の理由で指定されてると思われる。

 でもやっぱし、何でもっと早うに生駒線とつなげんかったんかと返す返すも思うてしまうなあ。輸送密度は生駒線よりも低いんで、3両編成で昼間は毎時3本の運転になったある。生駒線に揃えて4両編成毎時4本やったら輸送力過剰になってまうんやけど、それやったら1本を王寺止まりにして、毎時15-30分毎の3本運転でエエやろう。後は生駒―西田原本間に急行を毎時1本や。

 西田原本田原本に統合するんが一番エエ思うねんけど、両駅の間の商店会の反対が予想されるんでこれがなかなかおいそれとは行かんやろう。一言で「地域エゴ」言うたらそれまでなんやけど、地元の経済が乗り換え客によって支えられて来たことも事実やねんからな。せやから折衷案として、普通列車については従来通り西田原本行として、急行のみ新設の連絡線で橿原線田原本に乗り入れるちゅうとこで手ェ打ってはどないだ?

 いや、急行走らす前にやらんならんことは地上設備の増強や。まず、線形の悪い新王寺大輪田間を立体化を機に線形改良しつつ複線化する。ほんで、いわゆる棒線駅を交換可能な駅に改造するんは難しそうなんで、代わりに駅間に安全側線つきの信号場を新設して、そこで交換と追い抜きを行うねん。駅前周辺が建て込んでるんで当面はこないするしかあれへんやろう。他の区間の複線化は土地の買収を徐々に進めながらやるしかナイやろうな。生駒線同様にPCまくらぎ化して、時速100キロ以上で走れるようにしやんと、ローカル線から脱却でけんまま衰滅してまうど。

 新王寺と西田原本の駅統合問題が解決して、しかも生駒線私市延長が成れば、枚方市橿原神宮前間に急行を毎時1本走らすのんがエエ思う。もう1本王寺行を設けたらなおよろし。朝夕に自由席連結の特急走らすんも悪ない思うで。特急停車駅は枚方市・交野市・河内森・私市・生駒・平群・王寺・田原本・八木・橿原神宮前でエエやろう。急行は特急の他に、私市―生駒間の各駅と南生駒・信貴山下・大輪田・佐味田川・箸尾にも停車てとこやな。(しまい)

 次回からは近鉄京橿線系や。

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