近鉄生駒鋼索線は生駒駅前にある鳥居前と宝山寺を結ぶ宝山寺線と、宝山寺―生駒山上間の山上線からなる、複線区間があるわ乗り換えがあるわさらに途中駅があるわと、色んな意味で日本でも珍しいケーブル路線や。
宝山寺線は生駒山中腹の集落の通勤路線でもあり、輸送人員が極めて多い。せやさかいケーブルカーとしてはかなり高頻度の毎時３往復運転を行ってる。行楽時や年末年始のご来光輸送時には、複線（正確には単線並列）をフル活用する。普段は00年に車両が更新された１号線のみが運用されとって、上記の多客時のみに２号線が運用され、他に類例を見出し難いケーブルカー10分毎運転を行う。
山上線は通常の交換設備つき単線の鋼索線で、車両は宝山寺線よりも輸送人員の多いタイプが用いられる。宝山寺線の半数の列車が接続する40分毎運転で、宝山寺へは梅屋敷で降りた方が下り坂なんで楽に行ける。でも、運転頻度が半分なんであまり利用されてへんみたいや。霞ヶ丘は梅屋敷に駅を設けた関係で造られた駅で、ウィキペディアによると普段は誰も利用せえへん「秘境駅」やそうや。生駒山上はほぼ生駒山上遊園地のためだけに存在するかのような駅で、遊園地の他にはテレビ送信所があるだけなんで、遊園地閉園日は空気輸送や。終電も毎日18時台と早いけど何もナイ山やからしゃあない。
全車両非冷房車なんで、扉を半自動ドアにした上で冷房装置が欲しいとこやな。特に宝山寺線は通勤路線でもあんねんし、宝山寺から走ったらケーブルカーとそない変わらん所要時間で生駒駅西口まで行けるねんさかいにな。下り坂もつこてもらえるようにしやんとな。宝山寺の近くからは生駒市コミュニティバスが生駒駅前まで運転してるんも気になるとこや。こっちはバスやねんさかい冷房してるんはもう当たり前や。道路状況はうねってるんであんましエエことなさそうやけど、距離が１キロ前後やねんさかいバスを頻発されたら勝ち目は薄い。もしか宝山寺線の方が先に廃線なるかも分からんのんで油断はでけんよ。（しまい）
次回からは近鉄生駒・田原本線や。
