E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの鉄道事情大研究・近鉄大阪線系(3)



 大和中央線は近鉄大阪線を大幅に線形改良して大阪から名古屋・伊勢志摩方面への速達化を図ることを目的とした路線で、山本から高安山をトンネルで抜けて平群・平端・天理を通って名張に抜けるルートを通る。これを敷設するにしてもその位置づけをどないするかによって近鉄の命運が大きくちごて来る思う。

 まず、JR東海に対抗しつつリニア中央新幹線に乗り入れるリニア路線にすることが考えれる。駅は鶴橋・山本・平群・平端・天理・針・名張榊原温泉口・津・白子・四日市・桑名てとこか。鶴橋より西は関空につなげてもエエし、紀淡海峡鳴門海峡を渡って四国に行き、佐田岬半島から佐賀関に渡って九州に入り、熊本や宮崎・鹿児島へのメインルートとすんのもアリやな。近鉄単独ででける事業やナイけども、リニアにするんやったらこれぐらい雄大な計画でなかったら逆にあかん。

 リニアが非現実的言うんやったら高規格広軌複線にして、直流電車を時速250キロ以上で走れるようにすんねん。これやったら従来型の電車でも入線でけて、名古屋や伊勢志摩まで安価で割と速い交通手段を提供でけるやろう。ただ、天理と名張の間は人口希薄な山岳地帯を通過するんで、減価償却期間がめっちゃ長なってまうやろうな。

 それに、山本―名張間の従来の大阪線がローカル化してまう問題もある。普通と区間準急は現状のままでエエとして、急行は八木まで毎時2本で、八木より先は毎時1本ぐらいに減便され、昼間の特急は全便大和中央線経由に変えられるやろう。田原本橿原神宮前から難波行くんは平端乗り換えになるやろし、八木はおもっくそ凋落してまうやろうな。

 でも、京都や奈良から伊勢志摩へも速達でけるようになるさかい、京都からJRの草津線経由の伊勢志摩ルートが開拓されてもそれに対抗でけるようなるやろうし、八木に代わって平端が賑わうようなるやろう。ラッシュ時に輸送が飽和状態になる近鉄奈良線のバイパス機能も果たせるし、天理が大阪の通勤圏に加わる効果もあるわな。旧大阪線には柏原・香芝・大和高田・橿原・桜井・宇陀各市の通勤・通学路線としての機能を残して、特急は朝夕だけ走らしたらエエやろう。

 ともかく今のままでは名阪間も伊勢志摩観光輸送もあかんようなってまう。それは大阪線の特急がピーク時から減便しとることで既に現れ始めてる。でも、せやから言うてすぐに大和中央線を敷設するんはムリがある。最初は平群まで、次は平端までと段階を踏んで敷設して行って、その間は振り子車両とかで凌ぐんが現実的な対応やないかて思う。大和中央線は中長期的な展望を開くための策なんで、ゆるゆる進めるんがエエやろう。天理―名張間は最初は単線で開通してもかめへんが、71年の総谷トンネル特急列車正面衝突事故のこともあるんで、信号場は安全側線を長い目に取って、しかも勾配もなるだけ緩和することだけは言うておこう。(しまい)

次回からは近鉄奈良線や。