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わしの鉄道事情大研究・紀州鉄道

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 紀州鉄道紀勢線御坊駅御坊市中心部から外れた場所にあることから、JR駅と街とを結ぶ交通手段として利用されてる。せやけどここも地方中小民鉄なんで、御坊市の人口減少もあって減収減益は免れん状況や。

 救いは、紀州鉄道が単なる中小民鉄会社とちごて、総合リゾート事業の副業として御坊で鉄道事業をやってるとこやな。水間鉄道の杵屋とかと一緒で、こういうのんが地方の零細鉄道を存続さすための現在の決め手なんかも分からん。

 ただ気になるんがこの会社の沿革や。鉄道線を敷設したんは御坊臨港鉄道やけども、戦後すぐに日高川氾濫で全線冠水による存亡の危機が迫った。そんでも2月で復活してからは乗客も伸びて行って、第一の危機は乗り切れた。

 ところが今度は60年代中頃になると乗客は減少に転じ、続いて繊維産業の凋落が始まって貨物輸送まで細り始めてしもた。そこへ現れたホワイトナイトが現在のオーナーの「紀州鉄道」ちゅう訳やな。

 この「紀州鉄道」なる会社の前身は「磐梯急行電鉄」ちゅうこれまた怪しげな会社で、名前は急行電鉄やのにナローゲージの非電化路線しかあらへんかった。しかも会社の経営実態を無視した高配当で経営を傾かせ、68年の倒産かて計画倒産やったんやないかて疑念があり、倒産当時は世間から轟々たる非難を浴びたそうやないか。

 過去にはこの磐梯急行電鉄みたいに地方の鉄道事業を食い物にしたとんでもねえ会社があったんで、わしらもそういうヤカラが出やんように注視する必要があんねん。

 ほんでからもう一つ気になるんが紀州鉄道線の地理的立地条件や。南海トラフ巨大地震が何時揺るんかはゲラーのおっさんの言うように予知なんか「できまふぇん」やろうけども、それはいずれ揺ること自体はまず否定しようのないこっちゃろう。んで、そん時に予想される津波の波高値は17メートルを超えるて見られとって、しかも津波日高川を遡上することも考えれるんで、御坊市中心部や道成寺駅附近などは壊滅的な損害を蒙るんやないかて想像される。

 東日本大震災から間もなく5年を経過して、あの悲劇は良くも悪くも人々の記憶から遠離ろうとしとるが、津波襲来で全滅する可能性のある街が消え去った訳やあらへんのや。

 そこで、御坊市が取れる手段には以下の2つが考えれる。一つ目は、御坊市全体の内陸部移設や。津波の被る可能性の高い標高の低い土地を打ち捨てて、高台に新たな市街地を築くんや。そうなるともう現在の紀州鉄道線は不要になるわな。

 今一つは、鉄道路線そのものを堤防として利用するこっちゃ。普通のヤワな高架鉄道線やったら津波のエネルギーには勝てんので、それこそ鉄骨鉄筋コンクリ造りの頑丈な堤防を造って、その頂上部に鉄道を引くねん。堤防の高さをどれ位にするかの決定には原発関係者を排除して、歴史地理学の知見を最優先すんねん。これやったら現在の紀州鉄道線の路線も活用でけんこともあらへんし、市民の大掛かりな引っ越しの必要ものうなる。

 せやけども、この世に絶対的な堤防なんか存在せえへんことは5年前の大津波でも明らかになったことやし、堤防は景観を損ねること甚だしい。長期的には、街全体の引っ越しを考えた方がエエ思う。それを今のうちから段階的に進めといた方が後の負担の軽減なるで。現有の鉄道路線の存続よりも、人命の方が大切なんは言うまでもあらへんからな。(しまい)

 次回からは近鉄大阪線や。

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