E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの鉄道事情大研究・近江鉄道(1)

 今回からは「近鉄」を始める。「近畿日本鉄道」やなしに「近江鉄道」やけどな。少なくとも滋賀県の湖東エリアで近鉄言うたら近江鉄道のことらしい。

 それに、近鉄の呼称やったら近江鉄道(以下「元祖近鉄」)の方が歴史は古い。近畿日本鉄道(以下「本家近鉄」)が設立されたんは戦時中やけど、こっちは1896(明治29)年やからな。もっと言うたら、元祖近鉄開業を伝える新聞にも「近鉄」の文字があるねんからな。わしゃ何十年も前にその記事文読んだとき、川島氏同様「ん?」思たわいな。もっとも今の若い地元民はウィキによれば「ガチャコン(ガタコンの訛か)」言うらしいが。

 昔の鉄道会社は設立当初に壮大な路線計画を打ち上げるモンやったけど、この会社にも初代伊賀鉄道(後の近鉄伊賀線・現二代目伊賀鉄道)の上野市(三重県伊賀市)から伊賀線に乗り入れて、さらに伊賀神戸から宇治山田(同・伊勢市)まで延伸する計画があった。それには、近江鉄道沿線に伊弉冉尊(いざなぎのみこと)と伊弉諾尊(いざなみのみこと)を祭神とする多賀大社があって、伊勢神宮にはその娘の天照大神(「てんてるおおかみ」やない)が祀られてるちゅう背景もあった。せやさかい、戦前の一時期に多賀大社前-伊勢市間の相互直通運転があったらしいが、宇治山田延伸計画は参宮急行電鉄(現近鉄大阪線)の開業などによって頓挫した。元祖近鉄の本家近鉄路線を利用した構想がその本家近鉄によって阻まれるちゅう何とも皮肉な結果になってしもてんな。

 軌間1067ミリで架線電圧直流1500ボルトとJRの在来線直流区間と一緒やから、JR各社線との直通運転は一応は可能や。せやさかい、保安装置の問題さえクリアでけたら、交流区間や非電化区間を除く全線に乗り入れでけることになる。ハイブリッド(HB)カーにすれば全国に行ける。

 軽井沢の事故によって夜行高速バスの危険性が改めて問われるようなったこっちゃし、元祖近鉄八日市東近江市)とかから遠方の観光地まで行ける列車を開発してはどないかと思う。バスみたいにスキー場前とかの観光地に直接アクセスでけんのがアレやけど、安全には変えられんやろう。逆に、大都市圏から地方鉄道沿線の観光地まで直行する需要があるとこかて少なないねんから、1両編成のHBカーとかによる適正な輸送力での輸送をすることも考えれんものか。

 大社線出雲市-大社;1990年廃止)は自転車にさえ負けて廃線なってしもたが、潜在需要が極めて豊富な路線やっただけに、地元自治体が第三種鉄道事業者なって任意の第二種鉄道事業者が入線でける「臨時列車専用路線」として残せんかったかと今でも残念に思う。戦後なって多賀大社の参拝客が少ななってしもた多賀線もこれと似た状況なんかもしれん。

 次回はその「彦根多賀大社線」と「湖東近江路線」について書く。(つづく)

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