E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

「新しいみんなの公民」もあかんかった(78)

 ユダヤ人とパレスチナ人の説明が全くされてへんので、こんなんでは「ユダヤ民族」がおるんかて誤解されてまうわな。ユダヤ人の定義は「ユダヤ教徒及びその子弟」で、それは必ずしも古代イスラエルの民の子孫とは違う。一方のパレスチナ人の祖先は、実は古代イスラエル王国の民やったりするんである。つまり、現在のパレスチナ人は過去にカナンの地(現在のイスラエルパレスチナ)でユダヤ教徒やった人たちの子孫が中世以降にイスラムに改宗して現在に至ったと見て大きな間違いやあらへん。中東問題がややこしいんは単なる宗教対立とちごて、こういう複雑な歴史的背景があるからやんけ。

 せやさかい、中東の混乱を回教のスンニ派シーア派との対立だけにその原因を求めるんは危険やちゅうこっちゃ。クルディスタン問題は民族問題も絡むし、エネルギー問題も絡んでるわな。せやのに、ジャーナリズムのみならずアカデミズムの世界でも、宗派対立派と民族主義派が対立してるそうや。

 ローマ法王ヨハネス・パウルス2世については、大して進んでへん核廃絶よりも、母国ポーランド民主化運動の刺戟など、鉄のカーテン除去への貢献の方が特筆されるのではないやろか?んでから、マザー・テレサが来日した折、日本人を「物足りて心貧しき民」て酷評し、「日本人はインドの貧窮よりも国内の貧窮に目を向けよ」て言うたことを、この教科書の執筆者はしっとるんやろか?テレサの献身的な活動は頭が下がるし、「日本国内への貧窮云々」については異論はないが、新幹線の車両のウォーターサーバーに備え付けたある紙コップ見たとかだけで「心貧しき民」やなどと決め付けられては堪らん。こんなんでは、救貧活動だけを称揚して、中間層に対するサービスとかはみな心の貧しさから出たるモンやて聞こえるさかいの。

 地球温暖化の原因については諸説あり、温室効果ガスだけで温暖化しとるとは考えにくい。前にもこのブログで書いたが、戦後すぐに二酸化炭素の排出量がワッと増えたにも関わらず温暖化セえへんかったんはどういうこっちゃ。それとも、炭酸ガスは「七年ゴロシ」やとでも言うのけ?それやったら温室効果ガスの遅効性について納得のいく説明が欲しいとこやのう。

 わしら日本人は資源小国の民やちゅうことで、血の滲むような努力で省エネ技術を育てて来た。せやのに、んなことを頭から無視してかかる京都議定書などアホらしゅうて読んでられんわい。ましてや、主要先進国でありながら離脱した米国・カナダ、先進国を標榜しながら都合の悪いとこでは途上国のフリしよる韓国、世界一の資源ムダ使いの中国が好き勝手さらしとるんを見せられては怒りを通り越して呆れるしかあらへんわな。(つづく)