E-BOMBERのアホアホブログ

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「新しいみんなの公民」もあかんかった(69)

 近年の世界経済のことを語る上で「サブプライムローン」に言及することは悪いことやなしにむしろ重要なんやが、それが一体どんなモンであるのかがこの教科書の説明だけでは分かりにくいやろから、これでは却って逆効果になりかねん。サブプライムローンのことをちゃんと説明しよう思たら、リスク管理のことも説明しやんと中学生は理解してくれんやろう。

 金融機関は要するに金貸しのこっちゃが、金貸しは万一借り手が破産したりして貸した金が焦げ付くことを織り込んで金を貸す。これがリスク管理の必要な理由やな。そうでなかったら金貸しも安定して利益上げれんからの。昔はリスクヘッジ(リスク回避)の方法が十分に研究されてへんかって、しかも金貸しが政治屋と癒着しとったさかい、高利貸しやサラ金が横行しとってんな。

 んでこのサブプライムローンではどないやってリスクヘッジしとったかちゅうと、基本的にはサラ金と一緒で、所得の多い人が借りれるプライムローンよりも高い目の金利やねんな。んで、その低所得者がゼニ借りて買い取った住宅が担保やったんで、もし仮に借り手がローン返済でけんようなった場合には、担保である住宅を差し押さえたら損害は防げるちゅう仕組みやな。

 せやけど、これは住宅の相場が一定水準以上を保ってたらの話で、その価格が下落してしもたらリスクヘッジの仕組みは途端に崩れる。住宅バブルが弾けたら差し押さえ件数が激増して信用不安になって住宅価格がさらに下落してしもて、このサブなんたらを利用して濡れ手に粟のボロ儲けしようて企んどったヘッジファンド(投機筋の一種)が次々とハタンして行ってしもてんがな。

 このヘッジファンドちゅうのがこれまた曲物で、投機いうたら聞こえはそない悪ないが分かりやすい言い方したら博打打(バクチうち)や。つまり、ハイリスクハイリターンな金融商品に「逆張りかますさかい、通常のローリスク乃至はミドルリスクな投資で失敗しても一方でその損失を補填でける理屈でリスクヘッジに利用される訳や。せやけども、世の中に完璧なリスクヘッジの方法なんかあらへんのんで、人が死ぬときは必ず死ぬんと一緒で損こくときは必ず損こくねん。

 世界の投資家連中は、損失を最低限に抑えるために損切りに出て、しかも当面の資産運用資金を得る目的で所有株を一斉に売却したさかい、米国だけやなしに欧州の株価まで暴落してんやんけ。日本の投機筋はこのサブ…に手ェ出してるのんが少なかったんで損害は軽微やってんけど、その後の金融不安に有効な手段を打てんと、みすみすその悪影響を被ってしもてんやんけ。

 これ、賭け事が好きな厨房いや中坊はよう聞いとけよ。(つづく)