E-BOMBERのアホアホブログ

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「新しいみんなの公民」もあかんかった(66)

 環境評論家で中部大教授の武田のおっさんは環境省など潰せと言うてるが、わしも要らん思う。確かに高度成長期は時代の歪みとして四大公害病を発生さしてしもたが、今はそんなん中国にでも行かんとあらへんぐらいきれいなってるねんがな。豊島の廃棄物不法投棄や滋賀県高島市廃棄物処理問題は環境の問題ちゅうよりかは企業倫理と地方自治の問題やないかて思う。それに、豊島問題は発覚から24年経っても未だに全面解決を見てはおらんが、解決に初めて道筋をつけたんは環境庁やなしに菅直人厚相、つまり当時の厚生省やろう。

 それにや、「秘密警察の恐怖は摘発対象の消滅から始まる」(ハンナ・アーレント)から敷衍するに、こんだけ現在の日本国内の環境は良うなったのに、やれ二酸化炭素の排出がどうのこうのと、それこそどーでもエエことをしとるんが今の環境省やないのけ?炭酸ガスは植林したら減るさかい、解決手段はそれをやらんだけでちゃんとあんねんやんけ。それに、これは前にも書いたが、温暖化の原因が炭酸ガスであるかどうかは、WW2後世界的に一気にその排出量が増えたにも関わらず暫く寒冷化が進んだことから甚だ疑わしい。世に「環境ゴロ」の存在もあるそやし、つまりは、環境省はいらんことばっかりしとる疑いが極めて濃厚な官庁なんである。

 排ガスはハイブリッド車両の開発でかなり減ったし、その技術の延長線上にある純電気自動車も間もなく視野に入ろうとしてる。残る最大の問題は福島第一の除染と高レベル放射性廃棄物やけど、それだけのための環境省やったら組織が大きすぎる上に的確な作業がやりにくかろう。内閣府の外局に放射能問題の解決を最終目標とする「除染庁」でも作って、放射能のプロを集めて仕事に当たらせる方が、より効率的かつ適切な作業がでけるんではないかて思うがどうやろうか?それか、復興庁に専門部局を置いてやるかや。

 武田のおっさんは「リサイクルは環境に悪い」が持論やけど、それはゴミの分別収集や再資源化の過程においてエネルギーの投入が必要やからで、傾聴に値する部分はあるが全面的に支持はでけん。それは、貴重なレアメタルレアアースの宝庫である「都市鉱山」の存在を示すことによって反論が可能やからや。それに、ここで「都市鉱山」という便利な用語を使わんのはいただけない。これは別にマスコミ用語ではのうて、1988年に東北大選鉱製錬研の南條教授が用い始めた歴とした学術用語や。この語は廃棄されるケータイが激増したここ数年で人口に膾炙されるようなったんやが、今や資源工学を学ぶ上で避けて通れん事項やろう。理科の教科書でも載してへんやろうから、公民科の教科書あたりで押さえておかんとあかんやろうが。(つづく)