E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

「新しいみんなの公民」もあかんかった(63)

 地方分権(「地域主権」は三宅のジジイが言うてたように政治用語としておかしいんで使わん)の重要性はこれからの日本を拓くために大事なことなんで、教科書批判を置いといても書く必要を感じる。

 国が地域に容喙するんは即刻やめるべきや。電力を水力でいこす、いや起こすんは炭酸ガス出さんだけでもう時代遅れやし、水資源開発は地方が主体になってやった方がエエし、もうダム建設が引き合う地理的条件の整ったとこなんか、八ツ場ダムの状況を見てたらもうどこにも残ってへんのと違うかな。河川の一・二級の区分はポン酒同様廃止にして、国交省は縮小で決まりや。

 道路かて地域の交通需要をより精確に把握でけるんは国よりも地方やし、「国道」やなんて制度自体が最早不要やろう。鉄道は鉄道で国が主体でやっとったさかいいらん路線がでけて赤字を垂れ流しとったし、国鉄本社が大鉄局(現JR西日本大阪支社)に東海道山陽線の外側線の自由な使用を認めんかったせいで新快速電車は分割直前まで内側線をノロノロ運転させられて、わしら大阪人がどんだけ迷惑したことか。

 複合景気動向指数(CI)曲線を教科書に載すんやったら、それがどないな公式で算出されるんかを示せへんかったら無意味やがな。景気動向指数には景気を量(積分値)的に判断するCIと、景気をその数値の変化量(微分値)によって判断する拡散景気動向指数(DI)とがあるそうや。世の中の多くの人が社会科を純然たる文系やと勘違いしとるんを改めるためにも、経済には数学が援用されることを中学のうちから示しとく必要を感じる。いやいや、ホンマに経済学を究めようとするんやったら数字を読み解くことだけやなしに、歴史などの人文科学に加えて、地学・自然地理学・人文地理学ちゅうた具合な学際領域も修めやんとあかん。テレビつけたかて見通しの悪い経済評論家しか出て来えへんのんは、地域の経済を理解するために必要な知識が決定的に欠如しとるからやないやろか。

 「政府は、過度な景気変動が生じて国民の生活が不安定にならないように、適切な対策を講じる必要があ」るてホンマけ?むしろ何もせえへん方が国民のためになることかてあるんちゃうかも分からんやろが。百目鬼恭三郎は「たった一人の世論(「新聞を疑え」所収)」で、不景気を自然現象として受け止め、何も対策を施さんことが最良の対策になる場合もあるんやないかて主張してるが、景気・不景気がどないな法則でやって来るんかも十分に解明されてへん現状において、大いに傾聴に値する言説やないかてわしゃ思う。いわゆる「シリコンサイクル」かて年を追う毎に鈍って来てんねんし、「景気低迷の局面で金融緩和・景気過熱の局面では金融引き締め」て定式が万能やったら誰にでも日銀総裁や蔵相・財務相・金融相が務まることになるやんけ。(つづく)