E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

や○きた○じん、冥土に引っ越す(22)

 久々にや○きの番組が発掘した名物出演者の一人の井上薫弁護士を見たが、確かに彼が言うように今の裁判員制度には問題が多い思う。「国民の直接参加による裁判への国民の意思の反映」言うたら聞こえはエエが、司法の果たすべき責任を国民に投げたとも言えるんで、こんなんでは被告人に対して不公平な裁判を平等に受ける権利を押し付けるようなモンやろう。

 大体、法律の知識もあらへん上に人の惨殺されたんの写真とか見慣れてへん八百屋の大将や魚屋のおっさんに有罪・無罪の判断さす上に量刑まで決めさすことをムチャや思うんが素直な国民感情いうモンであって、その意味ではこんなんますます刑事裁判を国民から乖離さすような制度やろう。

 国民の意思を司法に反映さすいうたかて、立法府みたいに国民の直接投票によって裁判官を選出するんは非現実的やし、ここは裁判員の資格を一定以上に法律の知識のある人に限ることがまず考えられる。まず今の裁判員法では選任の対象外の弁理士司法書士を入れることを考えてんけど、彼らの数は少ないんで国民の意思を十分反映するようなるとは言えん。

 そこで、ある程度一般に対象を拡げることを考えてみた。とりあえず法律についての知識があるんやったら、それが道路交通法電気事業法であってもかめへんとして、運転免許や電験の免許とか持ってる人やったら誰でも裁判員に「立候補」でけるようにしたらどうやろうか。これやったら裁判員なんかしたない人にムリからさすなんてことはのうなるし、裁判員の職務に覚悟をもって臨む人だけが集まることになるんやなかろうか。

 裁判を受ける権利は誰もが生まれながらに持つべきや思うが、投票所に行かん奴が国政や地方政治を批判すんのには大いに違和感を覚える。それと一緒の理屈で、法律をしらん連中が裁判批判したり裁判員になるんもおかしいやろう。ましてや、一般人には難しいてされる法律の解釈や運用なんかは、法に関心のある人でなかったらちゃんとでけんやろうが。

 健全な民主主義は国民の積極的な政治参加によってのみ達成でけるんであって、今みたいな国民の消極的な司法参加で司法が健全に運用されるようになるとは到底考えられん。裁判員制度ちゅうのんは、所詮は国(法務省最高裁最高検)が司法制度改革審議会にアリバイ作りのためにムリからひねり出さしただけの代物やて断じるしかあらへんわいな。(つづく)