E-BOMBERのアホアホブログ

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(「美味しんぼ」問題)「福島のタブー」を作らんようにせんとな

 菅直人内閣総理大臣としては見るべき成果のあらへん政治家やったけど、厚生大臣時代だけは評価できる。それは「O-157カイワレ」問題を含めてのことである。


 前にも書いた思うが、食害・薬害に対処するには「疑わしきは罰する」しかあらへん。せやから、カイワレは結果的にはシロやったとしても、あの判断は間違うてはおらんて断言でける。せやけども、疑念が晴れた後始末がでけるような法整備がでけてへんかったさかい、菅としてはとりあえずはカメラの前でカイワレをヤケ食いするぐらいしかでけんかったやないかて思うねんやんけ。


 ここから敷衍すると、雁屋哲原作「美味しんぼ」を「風評被害を拡大する」て批判するんはむしろ間違うたこっちゃなかろうか。この作品は中国の山西省の東に広東省があるて描いたあるなかなかに愉快なマンガやけど、これはまあ作画家の責任やろう。ただ、これを世間ではグルメマンガやなんて言うてるけど、中身を読むと食通をあからさまに批判しとるんで、世評ほど的を外したモンはあらへんことの好例を提供してくれてもおる。


 生産者にとって風評被害ほどえげつないことはあらへんとはわしも思う。せやけど、一番に守らんとあかんのんは無辜の消費者やし、恐らくやけど雁屋はその視点で書いたんやろう思う。与党政治家は口をそろえてこのマンガを批判しとるが、これはお得意の生産者(企業)側からの視点と見ることもでける。


 しかも今日(17日)の「や○きの胸いっぱい」によると、こいつらは自民が野党時代には「消費者を守れ」とかまるで逆のことを言うとったくせに、政権に戻るや口を拭いてんなこと吐かしとるちゅうねんさかい、ますますもって開いた口が塞がらん。


 この番組で遥洋子が「福島のことを論じることをタブーにしたらあかん」と珍しくエエこと言うとったが、この「美味しんぼ」問題はどないしてタブーが拵えられるんかのプロセスを研究する上で貴重なテキストになるかもしれんの。我が国には「菊」やら「鶴」やらおかしなタブーがようけあるけど、「福島」をタブーにすることも全力で阻止する必要があるな。


 わしも福島に縁のある者の一人として、福島の人々が謂れのない苦痛を受けてることについては言いたいことが山ほどある。せやけど、ホンマに福島に住み続け、福島で産出される食材を食べ続けることが果たして健康に影響を与えんのやろうかちゅうことはまるで別の問題や。それに、原発事故の一番の責任は原発を許した自民・民主の歴代政権にあるんであって、今回の批判はそれを一人のマンガ原作者になすりつけようとしとるようなモンやないんかィアホンダラアホ。ただ、政治家は国民を映す鏡でもあるんで、結局一番悪いんはこんなんを選んだわしら国民やちゅうことになる。