E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

『新しいみんなの公民』もあかんかった(49)

 国会議員には確かにさまざまな特権があるものの、やはりどこの会派にも属さん議員のでける政治活動には限界がある。せやさかいに、どこの議会主義国でも同士が糾合して議員活動をすんのがセオリーになったあるねんな。




 英米など議会主義先進国では政党がマニフェストを掲げて選挙戦に臨む手法は既に下火になったある。せやけど、議会主義がより成熟するための通過儀礼的な意味合いもあるし、否定するものではあらへんわな。ただ、個々の候補者の経綸・抱負を知って、そいつがアホかカシコかを判別すんのに役に立つ「個人マニフェスト」があれば便利や思う。こないして、無党派層や支持政党を超えた投票行動がより活発に行えるようなったら、アホが議事堂から駆逐され、神政政治の理想に一歩近づくかもな。でも、アホがバレるんは政治家ならずとも嫌なこっちゃろうから、法制化はムリやろなあ。




 それにや、ナンボ神聖な議員だけなったかて、その主張する所が完全に一致することなんか有り得へんし、んな不自然な国は北〇鮮だけでたくさんや。それに、国会法では法案提出権に議員人数の縛りがかけたあるが、これは議院運営を円滑にするためにはしゃあないことでもある。




 最低でもここまで説明しやんと、政党の存在意義を理解でけん中学生が続出するおそれがある。んでから、政党が国民の声を代表することがでけるための要件として、誰の目ェにも分かりやすい党の綱領を掲げることがある。この教科書では当時与党の民主党衆議院過半数を握り、参議院でも比較第一党の与党やけど、未だに明確な綱領を掲げることがでけてへんのである。このことが短命与党に終わった大きな原因やろう。




 現実の政治では、議席数が物を言うねんさかい、与野党の決定について、もそっと丁寧に説明する必要があるやろう。仮に衆参両院で比較第一党になったかて野党になることかてあるねんからの。それに、最大与党の党首が首班を担当するんが憲政の常道やけど、細川内閣や村山内閣は少数与党党首が首班やった訳やし、この「政党政治のしくみ」なる図表はその意味で明瞭さに欠ける。




 政党の系譜の書き方も変である。わしが持ってる「角川日本史事典」でも「改訂増補日本史事典」(京都大学文学部国史研究室編・東京創元社)でも、日本共産党は一番左に書いたあるぞ。それに「民由合併」前後の新旧民主党を区別してへんのはまだ許せるが、公明党社民党よりも左(この図表では右)ちゅうのはガマンならんし、この手の図表の作成を「思想抜き」でやられては困る。




 政党交付金の算定基準が元日現在の議席数なんで、政界再編(というよりも少数政党内部のゴタゴタ)は「年末の風物詩」になったあることを教科書に載すんは生々し過ぎるけ?わしやったら書くけどのう。(つづく)