E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

「新しいみんなの公民」もあかんかった(38)

 教科書は偉人伝の類やあらへんのんで、戦争や事件の背景を正確且つ分かりやすうに書くことが要求される。せやのにこのリンカーンの記述では、なしてホンマは奴隷解放論者と違うかった彼が奴隷解放を提唱したんかが伝わらへんぞ。歴史教科書批判でも一部書いた思うが、奴隷解放の理由は南部地域における奴隷の叛乱・離脱などを狙たもんであるとか(当初、北部の奴隷は解放されんかった)、解放された奴隷を人手不足に悩む北部の工場で働かしたいちゅう冷徹な計算があったことを書かんと、生徒諸君の身ィに沁みやんのとちゃうけ?




 小学生やったら偉人伝読むんも悪ないが、中学生にもなったら現実をしることの方が大切なんやど。リンカーンはいわゆるインディアン戦争を指導して、ネイティブアメリカンに対してはジェノサイド(大量虐殺)で臨んどった、とな。




 永田町用語では「族議員」のことを「専門家集団」と言うらしいが、ホンマに彼ら国会議員に専門的な能力があるんか怪しなる場面が結構ある。憲法7条の天皇の国事行為をしらんかった小沢一郎など論外やし、「東大法学部で立憲主義なんてこと習わんかった」て吐かしよった礒崎陽輔なるアホ議員もおるしな。専門的な能力て「腹芸」のことやろかて勘違いする生徒がおったらちょっとコワイが、小沢センセはその教材としてやったらうってつけやな。民主は労働貴族上がりとかを中心に自民よりアホが多そうやけど、これ以上はただの悪口になるさかいやめとこう。




 前にも書いたが、最高裁裁判官国民審査が健全に運用されとるとホンマに思っとる奴がおったらそいつはアホである。誰ひとりとしてこの制度で罷免された最高裁判事がおらんのがそれを示しとるわい。これは直接・間接を問わず民主制の限界を示すものとして特筆されるべきことであり、現行制度のあかんとこを書かん教科書はあかんのである。




 直接民主制の問題点の奥歯にモノが挟まったような記述も気に入らん。米軍基地・産廃処理場みたいな迷惑施設のことをズバッと書けちゅうんじゃアホめ。わしやったら、地域エゴちゅう厄介な存在が国の施策を歪めてまうことがあることかて書くど。




 政治ちゅうのは高い理想を掲げてそれに向かって邁進すればエエようなきれいごととちごて、おもっクソ腥い現実があるモンやちゅうことを中学生のうちからよう教えとかんと、世の中は何時までも良うはならんのと違うかな。(つづく)