E-BOMBERのアホアホブログ

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「新しいみんなの公民」もあかんかった(34)

 「人権が保障されるには、政治・経済・治安を一定水準以上にする必要あり」にはほぼ賛成やけど、全面的には賛成しかねる。何でや言うたら、この国家と国民には民主主義は「まだあやい(故・谷岡ヤスジ調)」と見られるケースが多々あるからやな。せやさかい、わしは無条件に民主化運動を賛美することは絶対にせえへん。民主化の条件としては普通教育の普及が不可欠やけど、そのまた更なる条件は、少なくとも農業が根付いてることが挙げれる。




 ほんでから、「宗教・歴史・文化を背景にした各国の特殊事情」についても同様である。イスラム諸国をビジネスパートナーとして、相手方の契約不履行でこちらが不利益を被ってしもた時、それを「インシャラー(全てはアラーの御心のままに)」で片付けられても困るんである。でも、なまじこの地域は油がようさん出るんで、日本としては粗略にでけん特殊事情もある。




 それに、宗教のことを言うんやったら、宗教を阿片視する共産圏の問題も挙げやんと不公平やろう。この地域で宗教の機能を代替すんのは他ならぬ共産主義やけど、これは共産党一党独裁を正当化するための手段でもあるんで、共産党貴族にとって都合のエエ代物でしかないし、ましてや他の健全な宗教とちごて倫理観を涵養する性質もあらへんさかい、なまじの宗教国よりも始末が悪い。そうは言うても、日本にもオウム真理教主流派の流れを汲むアーレフがあるし、どこぞの会みたいに個人崇拝が徹底しててしかも事実上脱会の自由のあらへん邪教集団もあるさかい、あんまし偉そうなことは言えんがのう。




 公民科は宗教学の基礎をなすべきものでもあると考えられるんで、宗教についても突っ込んだ記述が必要やないかと思われる。信教の自由が絡むデリケートな問題やけど、これをおろそかにしてたからオウム事件が起こったんとちゃうんか?このえげつない事件は今や風化しつつあり、これをしらん若い衆がアーレフに入信する事態を招いとる。最早「なんとかのタブー」とか言うとる場合とは違うのではあるまいか。(つづく)