E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

「新しいみんなの公民」もあかんかった(28-2)

 いわゆる「お買い物難民」の発生する要因は、過疎化や若年人口の頭打ちだけやなしに、色々なことがある思う。その一つが皮肉にも交通機関の発達にある。




 小野五郎・埼玉大名誉教授の説いた「ストロー効果」がその代表例やろう。前にも少し書いたが、東京湾アクアラインはようさん観光客を呼び込んで千葉の内房地域を発展さすことを期待されて建造されたが、蓋を開けたら逆に木更津駅前がシャッター通りになってしもた。これは、地元住民が挙って対岸まで買い物行くようなったんで、地元にカネが落ちんようなってしもたからや。それに、観光かて夏季の海水浴ぐらいしか目玉があらへんのに、そんなんを当て込むことがそもそもの間違いやってんな。




 加えるに、近頃の大規模小売店舗は、ららぽーとイオンモールに代表されるように、車で来てもらうことを考えて整備されるんで、交通強者を中心に買い物客がようさん吸い寄せられる傾向があるけども、イオンモール北花田みたいに地下鉄駅が隣接してる場合もあって、そこには交通弱者をも吸い取られる。こないなると、さながら強い台風が弱い台風からエネルギー吸い取るみたいに、かなり広い範囲の中小商店を「しもたや」にしてまう。




 なまじ都市周辺に住んでる人やったら、電車やバス乗ればそないした店に行けることもあってあんまし問題にならんかったが、近頃はショッピングモールが車客中心に考えて建てられるようになったんで、必ずしもその立地が駅前だけやのうなってしもた。3大都市圏ではターミナル駅を中心とした商業地域がその地位を確立してるんでそない困らんやろうけど、それ以外の地域では、県都の駅前(東北新幹線全線開業後の青森駅前などが特にえげつないらしい)も衰退してしもてて深刻やそうや。




 駅前の空洞化はJRを代表とする鉄道会社のアホな運賃制度にもあることをここでも声を大にして言いたい。鉄道のライバルはマイカーや高速バスだけとちごてLCC(格安航空会社)かて名乗りを挙げとんねんさかい、とにかくまず乗ってもらうには運賃をべらぼうに安うしやんとあかんことは子供でも分かるやろう。ただそれをやると首都圏を中心に客が激増して輸送力不足になる副作用もあるやろうが、それよりも過疎地の駅前の問題をどないかせんと、健全な意味での「国土の均衡ある発展」なんか画餅のまま終わってまうやろう。




 ほいでからわしが今ひとつ反省しやんとあかんことは、大規模小売店舗の無責任かつ無計画な出店に地域が翻弄されることについても視野の外にあったこっちゃが、それを次に書くことにする。(つづく)