E-BOMBERのアホアホブログ

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「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(76)

 さて、ここから本格的に現代史に入ったんだが、国連についての記述がさらりとしすぎてるんが物足りん。国連の問題点を抉り出すんには国際連盟との比較が一番分かり易いんだが、それが全然あらへんのはあかんやろう。国際連盟には、常任理事国やった日本に対しても非難決議を出すことがでけたちゅう優れた点があったことを書かんでは、バイアスのかかりまくった歴史記述と言わざるを得ませんな。




 それに引き換え今の国連は、中国やソヴィエト・ロシアの横暴を止める力がいっこもあらへん。ソ連邦にしても中国にしても、たまさか戦勝国の立場を得られたことで勘違いしとるに過ぎん。せやさかい、ソ連は戦後50年も経たんで崩壊し、中国かて経済破綻は秒読み段階に入っとる。恐らくは、習近平・国家副主席兼中国共産党総書記が人民日報紙に「国家主席」て書かれるやろう数年後には、中華人民共和国そのものが食い詰めた人民の反乱によって崩壊の過程に入っとるのんと違うかな。




 一つの国が大国として君臨するためには、強固な産業の基盤がなかったらあかんのんは改めて言うまでもあらへんこっちゃが、ソ連と中国にはそれが決定的に欠けとるばかりか、おのれんとこの国民すら満足に食わせられん有様やがな。国連にゼニもろくすっぽ入れれん国が、戦勝国であるんをエエことに常任理事国の立場を無条件で半世紀以上もあぐらをかいてられるんが国連の体たらくである。ちゅうか、戦勝国と敗戦国の立場を半世紀以上も固定化すること自体がおもっくそ異常なこっちゃろう。ヤング案に反対したアデナウアーに激しく同意する。




 おまけに、国連は中華民国(台湾)から常任理事国を召し上げるばかりか国連からも放逐し、よりにもよって中華人民共和国みたいな前近代的人治国家を常任理事国に祭り上げるような失態をやらかした、ホンマにどうしょうもない国際機関である。こんだけ言うても、国連を平和のための機関やちゅう考えから脱し切れん奴は救いようのないアホである。(つづく)