E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(70)

 戦争に負けた途端、それまでに「日本の勝利を信じへん奴は非国民じゃ」やなんて眠たいことを吐かしとった大人が掌を返したように、「あの戦争は間違いやった」やなんて放きよるようになってんさかい、当時の国民学校や旧制中学の児童・生徒は、大人の変節に呆れ返っとったこっちゃろう。




 中には徳富猪一郎みたいに、最初は尊王攘夷、後に自由民権と平民主義を説き、三国干渉に際して国家主義に鞍替えして、「不徳富」と称せられる者もあり。ただ、蘇峰の歴史学者としての業績には瞠目すべきものもあり、毀誉褒貶激しくなるは道理なる哉。




 新聞やラヂヲがどんだけ国民に対して戦争を煽り立てたんかを書かんでは、正しい歴史とは言えんやろう。某大新聞社が「新聞研究史」と称して、そこには当時の新聞は不本意ながら戦争に協力するような紙面を作っとったやなんて書いたあるが、それはウソである。今もせやけど昔も新聞は世間に阿る傾向が強かったさかい、その意を汲んだブン屋共が、積極的に戦争協力を声高々に宣言した記事を書いとったて想像できる。抑圧された社会においては、判断停止した方が楽やさかいのう。




 全国中等学校優勝野球大会(現・全国高等学校野球選手権大会)を挙げるんやったら、センヌキいやセンバツ(選抜中等学校野球大会;現・選抜高等学校野球大会)にも触れやんかったらあかんやろう。やや瑣末な事項ではあるが、中学生相手にも社会的なバランス感覚を養うことは必要やと考える。




 近代史はここで終わり、やっとこさ現代史にまで行き着いた。せやけど、現代史は近代史よりも複雑で難解なんで、わしにどこまで解説でけるんか甚だ心許ない。それでも、現代史は未来史を紡ぐためにその修得は絶対に欠かせんことなんで、必死のパッチで書き続けることにする。(つづく)