E-BOMBERのアホアホブログ

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「新しい日本の歴史」はやっぱしあかんかった(69)

 広島・長崎の惨禍にソ連参戦と来て、最早誰の目ェにも敗戦が明らかになっても、情けないことに政府も軍部もその決断をよう下せんかった。これは、明治憲法によると責任の所在が天皇に集中しており、無条件降伏するとその累が天皇に及ぶことを政府と軍部が恐れたことが原因の一つやろう。ほんでから、内閣や軍部の責任の所在が法的に有耶無耶やったこともあったやろう。この国はこの戦争に負けるべくして負けた感がここからも察せられる。




 鈴木貫太郎は、御前会議の結論を多数決により得ることを避ける目的で、昭和天皇の発言を乞うた。何で多数決ではあかんかったのか。それは、全会一致でなかったら、軍部の大規模な反乱が予想されたからや。全会一致でも近衛師団が暴走しかかってんさかい(宮城事件)、これが多数決やったら、それが一個師団だけの反乱ではすまんかった可能性がある。せやさかい、昭和天皇は2・26に続いて、2度目(田中義一の件を入れると3度目)の擅制君主を演じることと相成ったんである。




 中学の教科書やったら昭和天皇の御前会議での発言内容だけでエエけど、高校の教科書やったら「詔書」の全文をフリガナつきでかめへんさかい載すんが教育上宜しかろう。文語への親しみがあらへんかったら歴史は学べんさかいの。




 大田実・沖縄方面根拠地隊司令官が多田武雄・海軍次官に打った電文「県民に対し後世、特別のご高配を賜らんことを」の思い虚しく、普天間基地V-22オスプレイが飛来し、強姦事件が発生しとる。本土に住むわしらは、この電文について深く考える必要があるやろう。大阪は空域がのうて基地移転はムリやが。




 「特攻隊」は「特別攻撃隊」の略であることを記述する必要があるやろう。そんでのうてもよう「突攻隊」やなんて書き間違いあんねんからの。




 戦後の日本人はなしてこないに劣化してしもたんかちゅうと、優秀な人間を選りすぐって死地に赴かしたさかい、逆淘汰がなされてしもたからちゅう指摘があるが、それは多分当たっとるやろう。学鷲の犠牲はその一例に過ぎない。(つづく)